河川洪水や津波など、その発生までに時間的猶予が存在する災害時において、不安を感じつつも今が避難するほどの災害時なのか否かを判断できず、情報検索行動に走るが故に結果として「避難していない」状態に留まる住民は多く観測されることである。本研究では、このような"判断保留"の心理状態にある住民をそのまま「避難していない」状態にとどめておくのではなく、結果として「避難している」状態に誘導するための方策として、避難所の災害情報ステーション化戦略を提案するとともに、それによる避難率向上の効果について検討を行った。
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