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2008 年度 実績報告書

実在中低層建物の地震時挙動解明に向けた高精度数値解析モデル構築及び観測レシピ作成

研究課題

研究課題/領域番号 19760385
研究機関名古屋大学

研究代表者

小島 宏章  名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (40402557)

キーワード中低層建物 / 強震観測 / 常時微動計測 / データベース / 立体振動挙動 / 固有振動数 / 減衰定数 / 経年変化
研究概要

振動実測に関する機材やコンピュータの発展により, 建物における観測記録は質・量ともに増えてきている。質の面からは, 従来, 建物の固有振動数と減衰定数のみに着目した比較的簡易な観測体制で得られた記録が多かったのに対し, 近年では立体振動挙動を把握するための観測体制で得られた多点・多成分の記録が得られている。量の面からは, 継続的な観測によるデータの蓄積と, 機器の精度向上による小振幅レベルの地震記録が得られるようになってきた。
立体振動挙動を把握するために, 多点・多成分の記録を効果的に分析する3次元アニメーションツールを作成した。このツールは, 単に観測記録を表示するだけでなく, 基本的なスペクトル解析や, 着目したい振動数範囲を内部で容易に変更ずる機能が入れてあり, 立体振動モードやその時刻歴での変動を抽出可能なものとなっている。
継続的な観測からは, 振動特性の経年変化に着目し, 従来は扱われなかった小地震の観測記録も用いたた分析を進め, 構造種別によって固有振動数と減衰定数の変動に違いが認められること, 地震動の違いによって振動特性がばらついていること, その影響度合いが構造種別によって大きく異なることを示している。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] S造建物とPCaPC造建物の強震観測記録に基づく振動特性評価に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      小島宏章、福和伸夫、飛田潤
    • 雑誌名

      日本建築学会東海支部研究報告集

      ページ: 221-224

  • [雑誌論文] 三次元アニメーションによる高密度観測記録の効果的分析支援ツールの開発2008

    • 著者名/発表者名
      廣野衣美, 福和伸夫, 飛田潤, 護雅史, 小島宏章
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集 B-2

      ページ: 169-170

  • [雑誌論文] 不整形超高層建物の建設時観測に基づく柱歪・振動特性変化に関する研究その22008

    • 著者名/発表者名
      小島宏章, 西澤崇雄, 福和伸夫, 飛田潤
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集 B-2

      ページ: 275-276

  • [雑誌論文] 多点多成分振動観測記録の効果的な分析を支援する動画アプリケーションの開発2008

    • 著者名/発表者名
      廣野衣美, 牧原慎一郎, 福和伸夫, 飛田潤, 護雅史, 小島宏章
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集 第28号

      ページ: 423-428

    • 査読あり
  • [学会発表] S造建物とPCaPC造建物の強震観測記録に基づく振動特性評価に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      小島宏章
    • 学会等名
      日本建築学会東海支部研究報告会
    • 発表場所
      じゅうろくプラザ
    • 年月日
      2009-02-15
  • [学会発表] 不整形超高層建物の建設時観測に基づく柱歪・振動特性変化に関する研究その2常時微動記録に基づく振動特性の変化2008

    • 著者名/発表者名
      小島宏章
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20080918-20
  • [備考] 名古屋大学強震観測Web

    • URL

      http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/~smsr/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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