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2007 年度 実績報告書

再生骨材コンクリートの高品質化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760395
研究機関北九州市立大学

研究代表者

高巣 幸二  北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (60336948)

キーワードフライアッシュ / 外割混合 / 再生骨材 / アルカリ骨材反応 / 圧縮強度 / 静弾性係数
研究概要

フライアッシュを大量に外割混合したコンクリートの強度発現性状および高耐久性状を利用して,比較的低品質な再生骨材が高強度領域での構造用コンクリートに使用可能となるよう,単位水量・単位セメント量を固定し,水結合材比を変化させた場合の強度性状,変形性状および収縮性状に関する実験を行った結果,以下の知見が明らかになった。フライアッシュを外割混合すると,骨材の種類に関わらず,無混合コンクリートに比べ圧縮強度を大きくすることができた。再生骨材を使用してもフライアッシュを外割混合することにより,圧縮強度95〜97mm^2程度の高い強度性状を発現するコンクリートを製造できる可能性が示された。再生骨材を使用しても,フライアッシュを外割混合することにより,フライアッシュ無混合の普通骨材コンクリートの長期材齢における圧縮強度増加率と同程度,もしくはそれ以上の増加率を示した。
フライアッシュを外割混合したコンクリートのASR掬制効果を確認するため,ZKT-206試験を実施した結果,以下の知見を得た。ZKT-206試験を実施すると試験前後でフライアッシュ外割混合コンクリートの強度が増進した。原因は,111℃で2時間煮沸したためであると考えられる。静弾性係数においても同様な結果となったので相対動弾性係数も増加すると考えられる。相対動弾性係数が80%以上であれば,ASR抑制効果がありと判定されるが,迅速試験では,圧縮強度が増加するため,実際にASR抑制効果があったか不明である。既往の研究からおそらくフライアッシュにはASR抑制効果があると示されているので,おそらくフライアッシュ外割混合コンクリートにはASR抑制効果があると考えられるが,ASR抑制効果の判定は迅速法のみでなく,膨張率も測定したほうがよいと思われる。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸特性に関する研究その1強度性状及び収縮性状2008

    • 著者名/発表者名
      山内 信英
    • 雑誌名

      日本建築学会研究報告九州支部(熊本) 47・1

      ページ: 5-8

  • [雑誌論文] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸性状に関する研究その240℃気中環境下による影響2008

    • 著者名/発表者名
      北村 利英
    • 雑誌名

      日本建築学会研究報告九州支部(熊本) 47・1

      ページ: 9-12

  • [雑誌論文] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸特性に関する研究その3再生骨材による影響2008

    • 著者名/発表者名
      相馬 生
    • 雑誌名

      日本建築学会研究報告九州支部(熊本) 47・1

      ページ: 13-16

  • [雑誌論文] 石炭灰外割混合コンクリートのASR迅速判定に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      林田 拓也
    • 雑誌名

      日本建築学会研究報告九州支部(熊本) 47・1

      ページ: 17-20

  • [雑誌論文] 再生骨材を使用したフライアッシュ外割混合コンクリートの強度性状2007

    • 著者名/発表者名
      高巣 幸二
    • 雑誌名

      コンクリートエ学年次論文集 29

      ページ: 379-384

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 再生骨材を使用した石炭灰外割混合コンクリートの力学性状に関する研その1変形性状2007

    • 著者名/発表者名
      相馬 生
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集(九州) A-1

      ページ: 195-196

  • [雑誌論文] 再生骨材を使用した石炭灰外割混合コンクリートの力学性状に関する研究その2強度性状2007

    • 著者名/発表者名
      林田 拓也
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集(九州) A-1

      ページ: 197-198

  • [学会発表] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸特性に関する研究その1 強度性状及び収縮性状2008

    • 著者名/発表者名
      山内 信英
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-03-02
  • [学会発表] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸性状に関する研究その240℃気中環境下による影響2008

    • 著者名/発表者名
      北村 利英
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-03-02
  • [学会発表] 高強度領域における石炭灰外割混合コンクリートの諸特性に関する研究その3再生骨材による影響2008

    • 著者名/発表者名
      相馬 生
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-03-02
  • [学会発表] 石炭灰外割混合コンクリートのASR迅速判定に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      林田 拓也
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-03-02
  • [学会発表] 再生骨材を使用した石炭灰外割混合コンクリートの力学性状に関する研究その1 変形性状2007

    • 著者名/発表者名
      相馬 生
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      20070900
  • [学会発表] 再生骨材を使用した石炭灰外割混合コンクリートの力学性状に関する研究その2 強度性状2007

    • 著者名/発表者名
      林田 拓也
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      20070900
  • [学会発表] 再生骨材を使用したフライアッシュ外割混合コンクリートの強度性状2007

    • 著者名/発表者名
      高巣幸二
    • 学会等名
      日本コンクリート協会仙台大会
    • 発表場所
      江陽グランドホテル
    • 年月日
      2007-07-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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