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2007 年度 実績報告書

亀裂検知センサーの開発と建築物のヘルスモニタリングへの活用方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760399
研究機関独立行政法人建築研究所

研究代表者

森田 高市  建築研究所, 構造研究グループ, 主任研究員 (30356000)

キーワードヘルスモニタリング / RFIDタグ / 無線通信 / 亀裂検知
研究概要

阪神・淡路大震災で被災した建物において、鉄骨造の建築物では、耐火被覆があるために、鉄骨梁の端部等に生じた亀裂や破断を調べるためには、耐火被覆をはがすなどかなり大規模な作業が必要であり、耐火被覆の中を調べるのは困難を極めた。また、梁端部等に生じた亀裂は、大地震の際には亀裂の存在のために、梁端部等が破断に至る危険性が高く、そのような損傷は把握するべきである。
そこで、本研究では、RFIDタグとフィルムセンサーを組み合わせた亀裂検知方法に関する基礎的な検討を行い、その活用方法について解析的な視点から整理を行う。
平成19年度には、鋼材の亀裂検知に用いる2.45GHz帯の無線システム(RFIDタグとスキャナー)の透過性能について調査を行い、透過可能な材質と読み取り距離について整理を行った。その結果、鉄骨部材の耐火被覆や耐火材料として用いられるパーライトボード・ロックウール材・セラミックウール等は、100-110cm程度で読み取り可能であった。その他の材料については、ガラスはやや短い距離になるのと、金属系のものは透過せず、RC壁も透過できなかった。これらの点を考慮して、タグの設置する位置を決定する必要性がある。
また、ポリカーボネートやポリイミドなどの素材と導電性塗料を用いて、フィルムセンサーを設計・製作した。これらのフィルムセンサーを鋼材試験片に貼付して、疲労試験を行い、鋼材に発生する亀裂幅と破断するフィルムセンサーの関係を把握した。シート材料にポリカーボネートを用いた場合には、亀裂の発生とともにシートも破断したが、ポリイミドを用いた場合には、シートの破断は発生しなかった。ポリカーボネートのシートの場合には、亀裂幅が0.08mm程度以上の時には、亀裂の検知が可能であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Crack Detection Methods for Concrete and Steel using Radio Frequency Identification and Electrically Conductive Materials and its Applications2008

    • 著者名/発表者名
      Koichi Morita and Kazuya Noguchi
    • 学会等名
      SPIE 13th Annual International Symposium on NDE for Health Monitoring and Diagnostics
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      20080300

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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