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2007 年度 実績報告書

気象効果を考慮した屋外音響伝搬の数値予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760402
研究機関新潟大学

研究代表者

大嶋 拓也  新潟大学, 自然科学系, 助教 (40332647)

キーワード音響解析 / 気象効果 / 屋外音響伝搬 / 有限体積法 / FVTD法 / 音響インピーダンス境界条件 / 対流方程式型境界条件 / オープンソース
研究概要

本年度は研究計画達成のための準備段階として、以下2点の検討を行った。
1.従来から多用されてきた時間領域有限差分法(FDTD法)と比較して、メッシュ生成において自由度が高く、かつ汎用プリ・ポストプロセッサへの適応性が高いと考えられる、時間領域有限体積法(FVTD法)ベースの音響伝搬解析手法の定式化、およびプログラムコードへの実装を行った。さらに当該コードによる解析結果検証を行い、同一の解析対象・メッシュ分割・解析条件において従来のFDTD法と同一の解析結果が得られることを立証した。またFVTD法最大の特徴である非直交型メッシュにおける解析でも、実用的な解析結果が得られることを確認した。
2.解析手法と並んで実用上最重要である、実数音響インピーダンス型吸音境界条件(対流方程式型境界条件)式のFVTD法における離散化について検討を行った。時間方向および空間方向に各3とおり、計9種の離散化式を導出した。さらに各離散化式による解析結果の比較検討を行った結果、時間方向にCrank-Nicholsonスキーム、空間方向に境界面法線方向勾配項離散化型のスキームを適用した離散化式が最良の精度を有することを見出した。本境界条件は非常に基礎的でありながら、このような検討例は極めて少なく、かつ境界条件式はFVTD・FDTD法両者間で共通であることから、幅広い適用が期待される。
さらに以上の検討において作成したプログラムソースコードー式を、webページ(http://oshima.eng.niigata-u.ac.jp/0penFOAM/)上に公開した。本コードは全て有限体積法べースのオープンソース汎用CFD(数値流体解析)フレームワークであるOpenFOAM上に実装しているため利用が容易であり、国内のみならず海外においても機関ユーザを獲得している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 時間領域有限体積法による非構造格子汎用音場数値解析コードの開発(2)非直交格子補正および実数音響インピーダンス境界条件に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      大嶋拓也
    • 雑誌名

      日本音響学会建築音響研究会資料 AA2007-27

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 時間領域有限体積法による非構造格子汎用音場数値解析コードの開発(1)定式化およびオープンソース数値計算ツールキット援用による核コードの実装2007

    • 著者名/発表者名
      大嶋拓也
    • 雑誌名

      日本音響学会建築音響研究会資料 AA2007-17

      ページ: 1-8

  • [学会発表] 時間領域有限体積法による非構造格子波動音場解析-オープンソース数値計算ツールキット援用による核コードの実装-2007

    • 著者名/発表者名
      大嶋拓也
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2007-08-30
  • [備考] URLおよびそのリンク先において、本研究において作成したプログラムコードを公開している。

    • URL

      http://oshima.eng.niigata-u.ac.jp/OpenFOAM/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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