研究概要 |
正規化植生(NDVI)画像データ(解像度1m)より,緑被率,塊状緑被率,エントロピーなどの指標を用いて大阪市域の緑被分布に関する分析をするための500mメッシュのGISラスクデータベースを作成した。エントロピーは分散と集中の度合いを表す指標であり,一般市街地エリア(グロス建蔽率約33%,緑被率は約10.9%)ではエントロピーが約3.6,中心市街地エリア(グロス建蔽率約48.5%.緑被率約3.9%)でもエントロピーは約3.5と高い値を示している。つまり,街路樹などの樹木はあるものの,まとまった緑地が少ない傾向を示している。一方で,在来臨海エリア(グロス建蔽率約18%,緑被率約7.4%)ではエントロピーが約2.5,新臨海エリア(グロス建蔽率は約11.2%.緑被率は12.3%)でもエントロピーは約2.2と低い値を示し,エントロピーという指標を用いて地域ごとの緑被分布の特徴を示すことができた。 また,市街地の夏期熱環境改善を目的として,西区堀江地域を対象に,緑被率,グロス建ぺい率を10mメッシュで算出し,GISデータベースを作成した。平均連結度数C値を用いてオープンスペースと緑被の連続性を分析することができた。
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