幼整園および幼児の住む住宅を対象として、室内環境の実態調査および幼稚園に通園する保護者を対象として、幼児の健康状態、住戸の概要、冷暖房方法をはじめとした住まい方などのアンケート調査を行った。 幼稚園の実測調査:夏季では特に9月で園間の室内温湿度の差異が大きく、特に冷房使用の有無により、絶対湿度の差異が大きかった。冬季では、全体として室内湿度(絶対湿度)の乾燥傾向がみられ、換気を励行している園でその傾向がみられた。 幼児居住の住宅の実測調査は、基本的に築10年以内の比較的新しい住宅を対象として行った。夏季冷房を使用している住戸では、その室温および絶対湿度の低下に大きな差が見られた。聞き取り調査では幼児が居住することでその室温等の設定に影響することはないようであった。冬季は実測調査済であるが、現在分析中である。 幼稚園に通う幼児の保護者約700名を対象とした、幼児の健康および住宅・住まい方に関するアンケート調査結果としては、現段階では単純集計のみあるが、岐阜地域では比較的新しい住宅に居住する割合が高いこと(持ち家が多い)、アレルギー様症状の発症割合は年中>年少であったこと、新しい住宅でアレルギー様症状の割合が高い傾向はみられなかったことなどが認められた。
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