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2008 年度 実績報告書

インド洋津波を受けたスマトラ島の都市部被災地における復興住宅供給過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760430
研究機関奈良女子大学

研究代表者

山本 直彦  奈良女子大学, 生活環境学部, 准教授 (50368007)

キーワード津波 / 自然災害 / スマトラ / 復興住宅 / インドネシア / 国際研究者交流
研究概要

本研究では、インド洋津波において最も甚大な被害を受けた、インドネシア・スマトラ島・バンダアチェ市の恒久住宅供給過程を継続的に検証している。ドナーの違いによる供給パターンを比較検討する中で、有効な供給パターンや各々の問題点を明らかにする際に、■視点1)住民主導型と行政主導型の比較、■視点2)施工管理の問題、■視点3)恒久住宅モデルの妥当性の検討、■視点4)借家人への恒久住宅供給問題、の大きく4つの視点を構えている。 二年度目にあたるH20年度は、■視点3について、主に昨年度の調査で得られたデータを整理するかたちで、研究・分析を行った。復興住宅に住む居住者の家族構成、被災後から復興住宅入居までの足跡、生活行為と空間利用の仕方などを調べた。こうしたデータをもとに、スタンダードな平面計画の復興住宅が居住者によってどのように住まれているのか明らかにした。平面計画については、あらかじめ台所が供給されているかどうかが、住まい方の大きな違いにつながった。また、市街地中心部と沿岸部の被災地区での復興住宅における空き家の割合、実際に住んでいる居住者は住宅供給を受けた被災者なのかといった視点から、居住状態を明らかにした。その結果、沿岸部では空き家があるものの実際に居住されている住宅は、従前居住者が大半であったのに対して、市街地中心部では、すでに復興住宅を売買する不動産市場形成されており、被災した従前居住者が必ずしも復興住宅に住んでいるわけではない状況を明らかにした。以上によって供給された恒久住宅が、被災者によって有効に活用・利用されているかどうか検証した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] インド洋大津波後のインドネシアにおける住宅再建その1バンダアチェ市における現地再建による復興住宅の居住状態2008

    • 著者名/発表者名
      山本直彦, 牧紀男
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] インド洋大津波後のインドネシアにおける住宅再建その2居住地移転を伴う再建2008

    • 著者名/発表者名
      山本直彦, 牧紀男
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [図書] 「仮設住宅」『文化遺産防災学』所収2008

    • 著者名/発表者名
      立命館大学文化遺産防災学「ことはじめ」
    • 総ページ数
      163-169
    • 出版者
      アドスリー
  • [備考]

    • URL

      http://www.r.minpaku.ac.jp/isaki/disaster/smt.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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