行動観察調査に基づきユニット調理の効果を調査した結果、調理職員の見守りの可能な時間が多く発生することが把握され、調理のみならず入居者の"見守り"効果がユニット調理にあることを見出した。また、施設種別を超えた159件のアンケート結果から、利用者の「買い物」への参加については、「委託せず」よりも「厨房運営委託」「給食委託」になると「買い物」への参加頻度が少なくなること。調理職員が利用者の食事場面や食事介護の様子を確認する頻度についても、「ほとんど見に来ない」「月1回程度」は、「厨房運営委託」「給食委託」が多くを占め、介護現場と連携できていない実態など、調理方法が高齢者施設における生活やケアの質にも影響する事実を明らかにした。
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