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2009 年度 実績報告書

一般開放性を重視した劇場・ホールの利用者空間に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760436
研究機関日本大学

研究代表者

浦部 智義  日本大学, 工学部, 講師 (10409039)

キーワード劇場・ホール / オープンスペース / ホワイエ / コモンスペース / アンケート / ヒアリング / 公演時外 / 公演時
研究概要

公演時外にホワイエ(以下FO)をオープンスペース(以下OS)として開放している劇場・ホール施設を、一般開放性を重視した施設と定義し典型的な5施設(公演時は3施設)を対象とした調査・分析(施設に関する設計者・管理運営者ヒアリング、施設内の滞在者アンケート、建築的構成要素等)を通して、施設内OS(コモンスペース(以下CS)と公演時外に開放するFO等)の公演時外((1)~(9))・公演時の利用者空間に関して以下に示す様な計画に有効な知見を得た。
(1)図書機能のある空間が、利用・滞在者も多く長時間滞在となる。
(2)机と椅子が多い空間は利用・滞在者も多く、机が使用できる座席、メインエントランスからフロアを異にする空間、奥まった空間で長時間滞在になる。
(3)中高生が施設内OS利用の大きな需要である一方、利用者属性が偏らない計画・運営も大切である。
(4)施設設置目的や管理運営方針によるところも大きいが、CS利用目的での来館割合も高い・ハードリピーターも多い・滞在者も多く長時間滞在する施設タイプと、それ程利用されないタイプに大別された。
(5)施設内OSの利用実態には、施設の立地や需要をふまえたプログラム(設計与条件にもなる)が関係する。
(6)設計時に比べセキュリティ面から管理運営者が施設内OSの利用を制限する場合がある。
(7)施設内OS利用・滞在者は、劇場・ホールでの公演に比較的関心を持っている。
(8)FO開放の認知度は概して低いが、普段利用するCSとFOの位置関係が影響する。
(9)落ち着き感や他のCS滞在者が気にならないこと等でFOが利用され、利用者の少なさが選択要因でもある。
(10)公演時外のCSの主な利用空間とFOの位置関係や面積が、公演時のCS利用意識・空間に影響する。
(11)公演前後のCSでは、観客・聴衆と公演に関係ない施設利用者が混在する空間がある。
(12)公演時と公演時外では、同じ空間でも同一被験者が受ける印象やその要因に違いがある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 公演時外の滞在者の分布と意識から見た劇場・ホールを持つ公立文化施設内のオープンスペースに関する研究-ホワイエを開放している施設における調査研究-2010

    • 著者名/発表者名
      浦部智義
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 第647号 75

      ページ: 57-66

    • 査読あり
  • [学会発表] 劇場・ホール公演時の施設内のオープンスペースに関する研究-公演時外にホワイエを開放している公立文化施設を例として-2009

    • 著者名/発表者名
      浦部智義, 渡邉洋一, 三浦金作
    • 学会等名
      日本大学工学部学術研究報告会
    • 発表場所
      日本大学工学部
    • 年月日
      2009-12-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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