研究課題
若手研究(B)
19世紀において、記念的な建築の外観に鉄が露出することは一種のタブーであった。鋳鉄で装飾的な円柱を製造する場合も、プロポーションは依然として石造のままであり、また、多くの場合、一見鉄材とはわからないような塗装が施されていた。その一方で、鉄でしかなしえないほっそりとした軽快な構造は、中庭の覆い屋根として表現されることになる。積極的な鉄の表現は、限られた者にしか目にすることはない内部空間からはじまるのである。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)
日伊総合研究所報 5号
ページ: 70-73