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2007 年度 実績報告書

ヘレニズム建築の設計法と施行法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760453
研究機関国士舘大学

研究代表者

吉武 隆一  国士館大学, イラク古代文化研究所, 共同研究員 (70407203)

キーワードギリシア建築 / ヘレニズム / コリント式オーダー / 設計法 / 施工法
研究概要

本研究の目的は、ヘレニズム期のギリシア建築を設計法と施工法の一端を明らかにすることであった。具体的には、1) ヴェルギナの宮殿に関する現地調査に基づく研究、2) マケドニア地方のヘレニズム建築の比較研究、3) コリント式オーダーの様式形成に関する研究、の三つの課題に取り組んだ。研究開始後、課題1) と2)が考古局の修復工事や、資料公開の制限などで調査が難しいことが判明した。そこで、コリント式オーダーの様式形成に関する研究に重点をシフトさせた。
1 ヘレニズム期のコリント式オーダーの様式形成に関する調査と分析
ペロポネソス半島にあるメッセネのアスクレピオス神域のストアで発見された、ヘレニズム期のコリント式柱頭を中心に調査を行った。この柱頭は、1960年ごろに発掘されたが、今日まで十分な調査がされてこなかった。そこで現地で実測図を作成し、詳細な分析を行った。その結果、
(1) メッセネのコリント式柱頭は、正面中央の軸線的な植物模様を持つ点が、テゲアやネメアで発見されたペロポネソス半島のコリント式柱頭と類似していることが分かった。
(2) 植物模様と人物像が組み合わせて用いられている点は、他に例がないことが分かった。
(3) 年代については厳密に確定できないが、アスクレピオス神域にある他の建物の編年などと比較して、紀元前3世紀の第四四半期ごろと考えられることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Corinthian Capital of the Stoas of the Asklepieion in Ancient Messene2008

    • 著者名/発表者名
      R., Yoshitake
    • 雑誌名

      AL-RAFIDAN Vol. XXIX(In printing)

    • 査読あり
  • [学会発表] The use of 3D Reconstruction for Architectural Study: the Asklepieion of Ancient Messene2007

    • 著者名/発表者名
      R., Yoshitake・J. Ito
    • 学会等名
      XXI International CIPA Symposium
    • 発表場所
      Athens
    • 年月日
      2007-10-03
  • [図書] 「ギリシア古代都市メッセネのアスクレピオス神域の建築及び考古学的国際共同調査」中間報告2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤重剛、林田義伸、吉武隆一
    • 総ページ数
      212
    • 出版者
      科研費報告書

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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