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2007 年度 実績報告書

超塑性を利用した強加工微細化マグネシウム合金粉体大型成形材の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19760507
研究機関大阪大学

研究代表者

川端 健詞  大阪大学, 接合科学研究所, 特任助教 (50432422)

キーワードマグネシウム / 強加工 / 超塑性
研究概要

本年度は繰り返し粉体圧延を施したマグネシウム合金粉体の押出材を用い高温圧縮試験を行なうことにより超塑性領域が発現するか否かを明らかとした。
試験は繰り返し粉体圧延回数N=0,10,20,50について行い押出加工は400℃で行なった。その結果N=50材では粒径2〜3μmの微細粒組織が得られた。高温圧縮試験は200,300,400℃で行い初期歪速度は1x10^<-4>,1X10^<-3>,1x10^<-2>s^<-1>で実験を行なった。その結果N=50材において上降伏点、下降伏点の発現が見られた。また、歪が10%での応力と歪速度の関係をとり応力指数を評価した。すべての温度すべての歪速度においてNが増加するとともに変形応力の低下が見られた。また応力指数は400℃,N=0,10,30において4程度の値が見られ,N=50では8〜9の高い応力指数が見られた.この高い応力指数は粉体繰り返し圧延中に導入される微細酸化物によるしきい応力の発現のためと予測される.また得られるしきい応力の値は8MPa程度で過去に報告されている粉末冶金法によるMg合金で見られるしきい応力とほぼ一致している.300℃における応力指数はN=0,10,20において3程度の応力指数が見られ,N=50では歪速度1x10^<-3>と1x10^<-2>s^<-1>の間で応力指数2を示す.一般的に応力指数が2以下の領域では超塑性が発現することが言われておりN=50材の歪速度lx10^<-3>と1x10^<-2>s^<-1>の間で超塑性変形が発現することが予測される.200℃においてはすべての試料で7〜10の高い応力指数を示しべき乗則クリープから離脱した領域であると予測される.
以上のことよりN=50材において300℃,歪速度1x10^<-3>と1x10^<-2>s^<-1>の条件で超塑性現象が発現することが予測される.

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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