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2007 年度 実績報告書

生体に優しい条件下における超低圧力損失の生体物質包括ハニカムの合成

研究課題

研究課題/領域番号 19760532
研究機関東北大学

研究代表者

西原 洋知  東北大学, 東北大学・多元物質科学研究所, 助教 (80400430)

キーワード触媒・化学プロセス / ゾルーゲル / 結晶成長 / ハニカム / 生体材料
研究概要

平成19年度は、シリカをハニカムの原料とし、中性、室温以下の生体物質に優しい条件で生体物質包括型ハニカムモノリスを合成する検討を行った。まず、様々な条件(濃度、pH、熟成度)で調製したシリカゾルもしくはシリカ湿潤ゲルを一方向凍結して得られる試料の形状を調べた。その結果、ハニカムを得るためには、ゲル化した直後の湿潤ゲルを用いる必要があることがわかった。しかし中性付近では、シリカがゲル化しないためハニカムは得られなかった。そこで、ゲル化剤を原料溶液に添加して中性付近でシリカゾルをゲル化させた。このようにして得た湿潤ゲルを一方向凍結すれば、ハニカムが得られることを見出した。また、一方向凍結の条件と、原料溶液への水溶性ポリマーの添加が試料の形状に及ぼす影響についても詳しく検討した。その結果、挿入速度を大きくする、凍結界面の温度勾配を大きくする、もしくは水溶性ポリマーを添加する、といった操作を行えば、通常はラメラ構造しか得られないような前駆体(シリカゾルなど)からでも、ハニカム構造が形成されることを見出した。さらに、これらの条件を調節することで、ハニカム開口径を200nm〜10μmの広い範囲で制御することに成功した。以上の結果より、中性付近でハニカムを合成するための指針が明らかとなった。一方、ハニカム壁への酵素の包括固定化についても検討を行った。酵素であるHRPを原料溶液に添加し、一方向凍結するだけで、HRPはハニカム壁に包括担持されることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Morphology maps of ice-templated silica gels derived from silica hydrogels and hydrosols2008

    • 著者名/発表者名
      Shin R. Mukai
    • 雑誌名

      Microporous and Mesoporous Materials (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] サブミクロンサイズの細孔を有する多孔質シリカの一方向凍結による合成2007

    • 著者名/発表者名
      岩村振一郎
    • 学会等名
      平成19年度 化学系学協会東北大会
    • 発表場所
      山形大学,山形
    • 年月日
      2007-09-23
  • [学会発表] ナノサイズの氷晶を鋳型としたポーラスモノリスの合成2007

    • 著者名/発表者名
      西原洋知
    • 学会等名
      化学工学会第39回秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学,札幌
    • 年月日
      2007-09-14
  • [産業財産権] ナノポーラスシリカとその製造方法2007

    • 発明者名
      京谷 隆・西原洋知・岩村振一郎
    • 権利者名
      住友金属鉱山東北大学
    • 産業財産権番号
      出願2007-212778
    • 出願年月日
      2007-08-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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