本研究では、感温性高分子であるPoly-N-isopropylacrylamide(polyNIPAM)を基盤とした材料設計により、「基質選択性」および「速度選択性」を発現する新規光増感剤の開発を行った。polyNIPAMにローズベンガルを共重合させた高分子光増感剤により、温度制御により基質選択性を発現させることに成功した。また、ベンゾフェノンを共重合させたpolyNIPAMにより、低温、中間温度、高温で異なる反応速度を示すことを見出した。さらに、polyNIPAM中空カプセル内に光増感剤であるチオニンを内包した増感剤が低温、高温で異なる反応速度を示すことを見出した。
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