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2008 年度 実績報告書

船体構造の流力弾塑性問題に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760578
研究機関大阪大学

研究代表者

飯島 一博  大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (50302758)

キーワード流力弾性 / 流力弾塑性 / 船体構造 / モード法 / 衝撃荷重 / 崩壊 / リスク工学 / 極限海象
研究概要

船体構造のリスク評価を行うためには、船体構造が生涯に一度遭遇する程度の海象、あるいはそれ以上に巌しい海象の下で、船体構造がどのようにどの程度崩壊するかということを明らかにしなければならない。そのためには数値的なシミュレーションによって、崩壊の過程を追跡する必要がある。本研究は船体構造が極限波浪下で崩壊する過程をシミュレーションするための流力弾塑性解析法を開発するためのものである。
今年度は主に最終強度を迎えた後の崩壊過程解析に注力した。本年度の成果は次の通りである。
1) 船体桁の崩壊後の挙動のモデル化を行った。崩壊後の耐力低下を含むモデルである。
2) 1)のモデルを用いて、崩壊後の挙動解析のための有限変位を考慮した、荷重-船体崩壊挙動連成の解析解を導出した。さらに、数値解によりこれを検証した。
3) 上述の解析解をベースに崩壊の進行を推定するためのパラメータを抽出した。
4) 完全弾塑性モテルと1)で開発したモデルでは崩壊現象が異なり、1)のモデルが有効であることを明らかにした。これは3)で抽出されたパラメータによって、明快に表すことが可能である。
5) 非線形荷重を推定する際の海象条件の絞込み法を開発した。
引き続いて、1)のモデルを、前年度作成した、非線形ストリップ法との連成解析プログラムに組み込む作業を検討・実施中である。
また、前年度に研究した弾性範囲での厳密なシミュレーション法について、海外(トルコ)における研究発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Structural Response of a Ship in Severe Seas Considering Global Hydroelastic Vibrations2008

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Iijima, et.al.
    • 雑誌名

      Marine Structures 21

      ページ: 120-425

    • 査読あり
  • [学会発表] Hydroelastic Vibrations of a Container Ship and a VLCC in Waves2008

    • 著者名/発表者名
      飯島一博
    • 学会等名
      TEAM Conference 2008
    • 発表場所
      イスタンブール、トルコ
    • 年月日
      2008-10-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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