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2008 年度 実績報告書

X線フレーミングカメラを用いた高感度硬X線測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760596
研究機関大阪大学

研究代表者

古賀 麻由子  大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 助教 (40403969)

キーワード慣性核融合 / 硬X線測定 / 高速点火 / 追加熱レーザー / 加熱メカニズム
研究概要

レーザー核融合の有望な手法である高速点火方式ではターゲット燃料を爆縮し、最大圧縮に至った瞬間、外部から超高強度レーザーを注入して加熱を制御する。この追加熱時に発生した高速電子は硬X線の放射を引き起こすことから、硬X線の測定を行うことで、追加熱時のターゲットプラズマ中の高速電子の振る舞いを調べることができる。そこで、本研究はX線フレーミングカメラを用いた高感度硬X線測定法の開発を目標としている。
フレーミングカメラは通常X線の2次元画像を取得するために利用されている。しかしながら本研究では、光電面がライン状であるというフレーミングカメラの特徴に着目し、高エネルギーX線の発生時刻が測定できると考えている。
これまでの研究から時間分解測定を行う場合、硬X線が入射するとフレーミングカメラの時間分解能が劣化することが知られていたが、その原因は明らかでなかった。我々は硬X線が光電子増倍管内に直接入射して増倍を行うというモデルを構築し、これに基づいた数値計算を行った。数値計算の結集は実験で見られた分解能の劣化をよく再現するものであった。従ってこのモデルを用いて取得データをフィッティングすることにより、高速点火で大変重要な加熱のタイミングを正確に知ることができると考えられる。これらの成果を国際会議、国内学会等で発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Measurement of Heating Laser Injection Time to Imploded Core Plasma by Using X-ray Framing Camera2008

    • 著者名/発表者名
      M. Koga, T. Fujiwara, T. Sakaiya, M. Lee, K. Shigemori, H. Shiraga, H. Azechi
    • 雑誌名

      Review of Scientific Instruments 79

      ページ: 10E909-1, 10E909-3

    • 査読あり
  • [学会発表] X線フレーミングカメラによる爆縮コアへの追加熱レーザー入射タイミング測定2009

    • 著者名/発表者名
      古賀麻由子
    • 学会等名
      日本物理学会第64回年次大会
    • 発表場所
      東京(立教大学)
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] X線フレーミングカメラを用いた爆縮コアおよび追加熱レーザー入射タイミングの同時測定2008

    • 著者名/発表者名
      古賀麻由子
    • 学会等名
      第7回核融合エネルギー連合講演会
    • 発表場所
      青森市民ホール
    • 年月日
      2008-06-21
  • [学会発表] Measurement of Heating Laser Injection Time to Imploded Core Plasma by Using X-ray Framing Camera2008

    • 著者名/発表者名
      古賀麻由子
    • 発表場所
      Albuquarque, New Mexico
    • 年月日
      2008-05-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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