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2008 年度 実績報告書

中間エネルギー領域における中性子弾性散乱断面積に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760616
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

佐藤 大樹  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究職 (00370403)

キーワード弾性散乱断面積 / 中性子 / 中間エネルギー領域 / 放射線輸送コード / 核データ / 光学模型ポテンシャル / 準単色中性子場 / RCNP
研究概要

平成19年度の研究成果を基に設計したビームコリメータおよびシャドウバーを用い大阪大学核物理研究センター(RCNP)において、中性子弾性散乱断面積測定を実施し、測定システムの妥当性の検討およびビーム条件の最適化を行った。
設計したコリメータとシャドウバーを利用することで、RCNPにおいてもバックグラウンドイベントを1/10以下に抑えられることが分かった。また、シンクロトロンのビーム電流や加速周波数を考慮し、データ取得のために最適な測定システムのパラメータを決定した。
140MeV陽子ビームを^7Liターゲットに入射して生成した準単色中性子ビームを用いた測定では、炭素原子核に対する中性子散乱断面積が導出された。得られた実験データは、反跳陽子法で測定された実験データおよび評価済み核データと比較された。実験データ同士は非常に良い一致を示し、本課題で検討している液体有機シンチレータと飛行時開法による測定手法は、より簡便で高効率な測定系で従来の反跳陽子法と同等の精度を与えることを実験的に証明した。また、最前方角度領域で核データが実験値を再現できておらず、評価に用いた光学模型ポテンシャルに問題のある可能性を指摘した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 中間エネルギー領域における中性子弾性散乱断面積の測定2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤大樹, (他12名)
    • 学会等名
      日本原子力学会2009年春の年会
    • 発表場所
      東京(日本)
    • 年月日
      2009-03-23
  • [学会発表] 中間エネルギー領域における中性子弾性散乱断面積測定のための高効率中性子検出システムの性能試験2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤大樹, (他2名)
    • 学会等名
      第3回高崎量子応用研究シンポジウム
    • 発表場所
      高崎(日本)
    • 年月日
      2008-10-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.jaea.go.jp/04/nsed/ers/radiation/rpro/index.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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