Arsインスレーター作用機構の解明

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19770005
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 遺伝・ゲノム動態
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 坂本 尚昭 広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00332338)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: インスレーター / クロマチン / DNA 構造

研究概要

Arsインスレーターの作用機構を解明するために、ArsインスレーターにおけるDNA立体構造、クロマチン構造(ヌクレオソーム形成能)、インスレーター活性に必要なコア領域を解析したところ、それらには相関がみられた。したがって、Arsインスレーター中央部分における特殊なDNA立体構造がヌクレオソームの形成を阻害し、それによって生じる開かれたクロマチン構造がArsインスレーターの活性に重要であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The Ars insulator facilitates I-SceI meganuclease-mediated transgenesis in the sea urchin embryo. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ochiai, H., Sakamoto, N., Suzuki, K., Akasaka, K., and Yamamoto T.
  • 雑誌名: Developmental Dynamics Vol. 237 ページ: 2475-2482
  • 査読あり
• [雑誌論文] Analysis of cis-regulatory elements controlling spatio-temporal expression of T-brain gene in sea urchin, Hemicentrotus pulcherrimus. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ochiai, H., Sakamoto, N., Momiyama, A., Akasaka, K., and Yamamoto T.
  • 雑誌名: Mechamism of Development Vol. 125 ページ: 2-17
  • 査読あり
• [雑誌論文] DNA variations within the sea urchin Otx gene enhancer. (2007)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto, T., Kawamoto, R., Fujii, T., Sakamoto, N., and Shibata T.
  • 雑誌名: FEBS Letters Vol. 581 ページ: 5234-5240
  • 査読あり
• [学会発表] バフンウニ初期発生におけるDicerホモログの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡光憂佳
  • 学会等名: 日本動物学会第79回大会
  • 発表場所: 福岡大学七隈キャンパス
  • 年月日: 2008-09-06
• [学会発表] バフンウニvasa(HpVasa)遺伝子の発現と機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 住吉範子
  • 学会等名: 日本動物学会第79回大会
  • 発表場所: 福岡大学七隈キャンパス
  • 年月日: 2008-09-06
• [学会発表] Arsインスレーター機能の分子メカニズムの解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 坂本尚昭
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2007-12-15
• [学会発表] クロマチン再構成系を用いたArsインスレーターの解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 稲井優太
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2007-12-12