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2007 年度 実績報告書

日本のミジンコは本当に空を飛んでいるか:DNAデータからの検討

研究課題

研究課題/領域番号 19770010
研究機関東北大学

研究代表者

牧野 渡  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教 (90372309)

キーワード移動分散 / プランクトン / 生活史特性 / ミトコンドリアDNA / 分子生態学 / 日本
研究概要

本研究でば、1)知見の乏しい、我が国の淡水産動物プランクトンの遺伝的多様性を評価すると同時に、2)動物プランクトンの移動分散能力(飛翔能力)はタクサ間の生活史特性の違いに応じて変化する、という従来の「漠然とした理解」を検証するこヒ、を目的としている。研究対象は、日本各地で出現・卓越する広域出現タクサ、すなわら、ミジンコ類・ヒゲナガケンミジンコ類・ケンミジンコ類である.これまでの調査により、すでに多くの地点で採集されているものもあるが、概して西南日本、とりわけ中四国・九州地方のサンプル収集具合がいまだ不十分であるため、まず中四国・九州地方を中心とした綿密な採集を行なった。またケンミジンコ(Cyclops)は他の種類とは異なり冬期間に出現するため、これを目的とした採集を11月以降に北海道を除く全国各地で行なった。
これら各々の研究対象種(上記採集以外に、これまでの調査により、東日本からも数多くのサンプルが得られている)について、ミトコンドリアDNAのCOI領域の部分配列の塩基配列を決定しつつある。この領域は、動物プランクトンだけでなく、様々な動物の遺伝的多様性(分子系統地理)を扱った研究で、目的に対する有効性が確かめられている部分である。現在までの結果は、移動分散(=飛翔能力)のタクサ間差が「漠然とした理解」とー致する、すなわら飛翔能力が ミジンコ類>ヒゲナガケンミジンコ類>ケンミジンコ類、となることを示している。ただし解析数が充分ではないため、さらなるデータの蓄積が必要である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移動分散に果たすニッチ幅の役割:浮遊性ヒゲナガケンミジンコを例として2008

    • 著者名/発表者名
      牧野 渡・占部 城太郎
    • 学会等名
      日本生態学会第55回福岡大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2008-03-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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