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2008 年度 実績報告書

北方林樹木グイマツにおける開花の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19770024
研究機関岡山県生物科学総合研究所

研究代表者

岩崎 郁  岡山県生物科学総合研究所, その他, 流動研究員 (40443593)

キーワードLarix gmelinii var japonica / 花成 / LEAFY相同遺伝子
研究概要

北方林樹木の開花の分子機構を明らかにするため、北方林主要構成樹種カラマツ属グイマツ(Larix gmelinii var.japonica)から花芽形成遺伝子を単離し、それらの遺伝子の発現と花成との関係を調べてきた。これまでに、シロイヌナズナの花芽形成遺伝子LEAFYと相同なLgLFY、LgNDLY遺伝子およびシロイヌナズナ花器官形成遺伝子AGAMOUSの相同遺伝子を単離し、これらの遺伝子の発現部位と発現の季節変化を調べた。LgLFY、LgNDLY遺伝子はどちらも翌年に花となる芽で発現が高いが、LgLFYの発現は花芽が形成されると考えられる5月から増加し9月に減少するのに対して、LgNDLYはそのような季節変動はみとめられないことがわかった。LgLFYの発現時期がLgAGの発現時期より前であることから、LgLFYがグイマツの花成決定に関与すると考えられた。そこで、野外に生育する3種のグイマツクローン(V544、樺岡455、樺岡484)から毎月下旬に採取した1年生枝のLgLFYの発現量と翌年の開花数を調査し、2004年から2007年までの3年間におけるLgLFYの発現量と翌年の開花数との関係を調べた。その結果、V544では5月下旬、樺岡455では6月下旬、樺岡484では5月下旬と6月下旬のLgLFY発現量と雄花数とにR^2が0.48以上の高い相関がみとめられた。以上の結果から、グイマツの雄花の決定に5月または6月のLgLFY発現量が重要であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 北方林樹木グイマツの花芽形成におけるLEAFY相同遺伝子の機能2009

    • 著者名/発表者名
      岩崎(葉田野)郁, 内山和子, 小野清美, 渡辺一郎, 八坂通泰, 来田和人, 原登志彦, 小川健一
    • 学会等名
      第56回日本生態学会岩手大会
    • 発表場所
      岩手県滝沢村
    • 年月日
      2009-03-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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