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2008 年度 実績報告書

単子葉植物における葉の形態進化の遺伝的背景

研究課題

研究課題/領域番号 19770041
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

山口 貴大  基礎生物学研究所, 植物発生遺伝学研究部門, 助教 (60450201)

キーワード葉 / 発生 / 進化 / 単子葉植物 / 単面葉 / small RNA / イグサ属 / 収斂進化
研究概要

単子葉植物における葉の形態進化を解明するために, 葉の構造が一般的な葉(両面葉)とは大きく異なる「単面葉」の発生進化学的研究を行った. 主な材料としては, 平たい単面葉をもつ, イグサ属植物のコウガイゼキショウを用いた. まず, 単面葉における葉身の背軸側化とそのような葉の進化には, small RNAによる遺伝子発現調節機構の改変が関与することを明らかにした. また, コウガイゼキショウにおける遺伝学システムを構築し, 葉鞘が向軸側化する変異体等, 複数の興味深い変異体を単離することに成功した. 次に, 単面葉における, 葉の向背軸の極性に依存しない葉身の平面成長機構に関して研究を行い, この制御に深く関わると考えられる因子を同定した. さらに, その因子のプロモーター解析を行い, その因子のシス配列の改変と, それにともなう発現量の変化が, 単面葉における葉身の平面成長性に深く関わることを明らかにした. また, コウガイゼキショウに近縁であるにもかかわらず, 葉身が平面成長しない, ハリコウガイゼキショウという種との種間雑種を作出し, 遺伝解析の系を構築する事に成功した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 突然変異体を用いた単面葉発生機構の遺伝学的解析2009

    • 著者名/発表者名
      山口貴大,塚谷裕一
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-03-21
  • [学会発表] 単面葉における平らな葉身の発生進化機構2008

    • 著者名/発表者名
      山口貴大,塚谷裕一
    • 学会等名
      日本植物学会第72回大会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] イグサ属植物における単面葉の進化パターンとその遺伝的機構2008

    • 著者名/発表者名
      山口貴大,塚谷裕一
    • 学会等名
      日本植物形態学会第20回大会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2008-09-24
  • [学会発表] Genetic basis for the development and evolution of unifacial leaves in Monocots2008

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Yamaguchi and Hirokazu Tukaya
    • 学会等名
      第10回日本進化学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-08-23
  • [学会発表] Evolution and Development of Unifacial Leaves in Monocots2008

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Yamaguchi and Hirokazu Tukaya
    • 学会等名
      2008 EURO EVO DEVO Conference
    • 発表場所
      Ghent
    • 年月日
      2008-07-31
  • [備考]

    • URL

      http://www.nibb.ac.jp/sections/tsukaya.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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