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2007 年度 実績報告書

生殖器官における機能ゲノム領域の探索・同定・解析

研究課題

研究課題/領域番号 19770048
研究機関北海道大学

研究代表者

木村 敦  北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (90422005)

キーワードクロマチン / ゲノム / 転写 / 生殖 / 卵巣 / 精巣
研究概要

ゲノムには生物が生存するのに必要なすべての情報が含まれると言われているが、その機能は大部分が不明である。そこで本研究では生殖器官に焦点をあてて、クロマチン構造を調べることで今まさに機能を発揮している「機能ゲノム領域」を探索・同定しその機能を探ることにした。これによってゲノム機能の一端を理解しようという試みである。本年度は卵巣と精巣においていくつかの遺伝子座のゲノム構造をクロマチンレベルで解析して機能領域を同定し、その役割をin vitroにおいて検討した。まず、卵巣の顆粒膜細胞で特異的に発現する遺伝子Amhr2のゲノム領域に2つのDNase I HS(クロマチンの開いている領域、すなわち機能ゲノム領域の候補)を発見した。このうちAmhr2のイントロン中に見出されたDNase I HSについてレポーター遺伝子を用いて検討したところ、この領域のDNA配列が顆粒膜細胞特異的にエンハンザー活性を示すことがわかった。また、比較的さまざま器官で発現が確認されるが卵巣では顆粒膜細胞特異的に発現する2つの遺伝子Scd2とPOPの遺伝子座においても、クロマチン構造の解析の結果合計7つのDNase I HSを発見した。卵巣の顆粒膜細胞で発現する遺伝子のゲノムに見出されたこれらのDNase I HSはその発現調節に重要であることが予想されるので、現在in vivoでの検討を行うためトランスジェニッスマウス作成のためのコンストラクト作りを行っており、ほとんどのコンストラクトは完成している状態である。一方、精巣においては、我々の研究室で同定した精巣特異的遺伝子TESSPのクロマチン構造を解析した結果、複数のDNase I HSを同定した。現在同定したDNase I HSの役割を明らかにするために、in vitro、in vivo両面での検討を行っているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Epigenetic activation of the human growth hormone gene cluster during placental cytotrophoblast differentiation.2007

    • 著者名/発表者名
      Kimura A. P., Sizova D., Handwerger S., Cooke N. E., Liebhaber S. A.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 27

      ページ: 6555-6568

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスミュラー管抑制因子受容体遺伝子のイントロン中に発見された機能領域の解析2007

    • 著者名/発表者名
      木村敦
    • 学会等名
      日本動物学会
    • 発表場所
      弘前市
    • 年月日
      2007-09-22

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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