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2007 年度 実績報告書

RNA分解酵素とその複合体の構造機能解析よるRNA分解系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19770083
研究機関大阪大学

研究代表者

中川 紀子  大阪大学, 理学研究科, 助教 (50379278)

キーワードRNA / RNA分解 / 酵素反応 / 立体構造解析 / トランスクリプトーム解析 / 高度好熱菌
研究概要

近年、細胞内のRNAはmRNA,tRNA,rRNAによる蛋白質生合成だけでなく、多様な役割を果たしていることが注目されている。そのため、RNA転写だけでなくRNA分解を制御する機構も細胞内のRNAの動態を解明する上で重要である。
1 β-CASP familyに属するRNA分解酵素の構造機能解析
高度好熱菌Thermus thermophilus HB8には、β-CASP familyに属する2つのRNA分解酵素TTHA0252とTTHA1140が存在する。これまでに、TTHA0252蛋白質についてはT. thermophillus HB8のtotal RNAに対してRnase活性を有することと単独の立体構造を明らかにした。今年度は、活性部位の亜鉛化イオンに配置している残基のTTHA0252変異型酵素の立体構造解析活性測定、及び、野生型酵素と基質アナログとの複合体の立体構造解析を行った。これらの結果から、TTHA0252のRNA分解反応機構に関する知見が得られた。TTHA1140については、大量発現、精製、活性測定を行い、TTHA0252と同様に5'→3'エキソヌクレアーゼ活性を持つことが分かった。
2 β-CASP familyに属するRNA分解酵素の遺伝子破壊株の作製
TTHA0252の遺伝子破壊株を作成し、野生株との増殖速度の違いを比較した。その結果、栄養培地ではTTHA0252遺伝子破壊株でも増殖速度に差がないことが分かった。これらの培養菌体から対数増殖期と定常期におけるtotal RNAを抽出し、トランスクリプトーム解析を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Transcription activation mediated by a cyclic AMP recptor protein from Thermus2007

    • 著者名/発表者名
      Shinkai, A.
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 189

      ページ: 3891-3901

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Crystal structure of farnily 5 uracil-DNA glycosylase bound to DAN.2007

    • 著者名/発表者名
      Kosaka, H.
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Bolecular Biology 373

      ページ: 839-850

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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