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2008 年度 実績報告書

小型魚類を用いたストレスシグナルの可視化と生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19770102
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

浅岡 洋一  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (10436644)

キーワードストレス / MAPキナーゼ / SAPK / JNK / 可視化 / 小型魚類 / メダカ / ゼブラフィシュ
研究概要

ストレス応答性MAPキナーゼであるSAPK/JNKは、UV照射DNA損傷, 熱ショック, 浸透圧変化などの物理化学的ストレスや炎症性サイトカイン、増殖因子など多岐にわたる刺激に応答して活性化されるキナーゼであり、ハエからヒトに至るまで保存されている。JNK経路は生命維持に必須の役割を果たしており、JNKの活性化状態を生化学的に捉えることは、発生、細胞死、老化などの基本生命現象に加え、癌やII型糖尿病等の病態発症を理解する上での重要な尺度と考えられている。従来のJNKの活性化を捉える手法は免疫沈降と放射性同位元素を用いたJNKキナーゼアッセイから始まった。その後、JNKの活性化がJNKの"TPY(Thr-Pro-Tyr)"部位のThrとTyrのアミノ酸残基のリン酸化と一致していることが明らかとなり、抗リン酸化JNK抗体が開発され、JNKキナーゼアッセイに必要な煩雑な実験から開放された。この抗リン酸化JNK抗体はJNKの活性化を知る上での重要なツールとして世の中に広く流布し、JNKの研究の進歩を促した。しかしながら、抗リン酸化JNK抗体を用いたJNK活性化の検出では、プロット用に検体をすり潰す、または細胞組織染色用に検体を固定する必要があり、以下の根本的な問題の解決ができていない。1) 同一細胞での連続した時間的変化を捉えることができない。2) 活性化部位の変遷、細胞内移動など空間的変化を捉えることができない。そこで本研究においては、生きた1細胞や個体全体の中で、活性化型JNKの時空間的挙動をリアルタイムに可視化し、JNK活性化の生理的役割を明らかにすることを目的として研究を進めた。その結果、細胞レベルで使用可能なプローブの作出に成功し、現在、小型魚類(メダカやゼブラフィシュ)個体レベルでの使用可能であるか否かをトランスジェニック体の作出で検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Hematopoiesis-dependent expression of CD44 in murine hepatic progenitor cells2009

    • 著者名/発表者名
      Shinya Ohata, et.al.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun 379

      ページ: 817-823

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/mri/dbio/index.html#

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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