• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

細胞膜上の脂質ドメインの形成に関与する因子の同定と解析

研究課題

研究課題/領域番号 19770122
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

石塚 玲子  理化学研究所, 小林脂質生物学研究室, 研究員 (60342747)

キーワードスフィンゴミエリン / 脂質ドメイン / ライセニン
研究概要

生体膜を構成する脂質分子は、同一膜上で一様に混合しているのではなく、不均一に存在し、ドメインを形成している。脂質ラフトとよばれるマイクロドメインは、膜を介したシグナル伝達や特異的部位への膜輸送に重要な役割を果たし、種々のウイルス感染の場として働くことが示唆されている。生体膜脂質の一種であるスフィンゴミエリンは、マイクロドメインの主要な構成成分である。どのようにスフィンゴミエリンの局在や分布状態が制御され、どのようにマイクロドメインが形成されるかは、細胞の機能発現にとって重要であるが、その機構は明らかでない。そこで本研究では、細胞におけるマイクロドメインの形成機構を明らかにすることを目的とし、特にスフィンゴミエリンの局在や分布状態を制御する因子を明らかにすることを目指した。
ライセニンは、ドメインを形成したスフィンゴミエリンに結合する毒素で、分散して存在するスフィンゴミエリンには結合しない。通常、細胞膜上のスフィンゴミエリンはドメインを形成し、ライセニンによって認識される。しかしスフィンゴミエリンの分布状態が変化し、分散して存在する場合や、細胞表面にスフィンゴミエリンが輸送されない場合、細胞膜はライセニンによって認識されず、細胞はライセニンの毒性に対し耐性を示すようになる。本年度は、RNAiにより種々の遺伝子の発現を抑制した細胞群をスクリーニングし、ライセニンに耐性を示す細胞を「スフィンゴミエリンドメインが形成されない細胞」として取得し、解析することを試みた。その結果、複数のライセニン耐性細胞株を取得し、それらのRNAiターゲット遺伝子を同定した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Cholesterol Controls the Oligomerization of a Sphingomyelin-Specific Toxin, Lysenin2007

    • 著者名/発表者名
      Reiko Ishitsuka
    • 学会等名
      The American Society for Cell Biology 47th Annual Meeting
    • 発表場所
      Washington, DC
    • 年月日
      2007-12-04

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi