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2007 年度 実績報告書

プロテアソーム形成過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19770156
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

八代田 英樹  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20311425)

キーワードプロテアソーム / シャペロン / X線結構造解析 / 出芽酵母
研究概要

26Sプロテアソームはユビキチン化された蛋白質を分解することで細胞内において選択的な蛋白質分解を担うプロテアーゼとして機能している。26Sプロテアソームはプロテアーゼとしては珍しく,巨大な複合体であり調節因子19S複合体とタンパク質分解の活性中心を持つ20Sプロテアソームからなっている。20Sプロテアソームはそれぞれ7種のαサブユニット,βサブユニットから形成されるαリングとβリングがαββαの順に4段重なって形成されている。しかし,このように巨大かつ複雑な複合体がどの程度,自立的に形成されるのか,どのような介添え分子が必要なのかなど詳細なメカニズムはほとんどわかっていない。
申請者は形成途中の20Sプロテアソームと結合する出芽酵母Dmp1/Dmp2複合体を単離同定した。平成19年度においてはDmpl/Dmp2がインビトロでα5サブユニットと直接結合することを明らかにした。また,dmp1破壊株ではα4サブユニットが含まれていない異常なαリング様構造体が蓄積することも分かった。さらにDmp1/Dmp2とDmp1/Dmp2-α5複合体のX線による結晶構造解析を行った。その結果,Dmpl/Dmp2はαリングの中心部に近いところに結合しαリングの形成を助けていることが明らかになった。また,Dmp1/Dmp2はαリング上においてβサブユニットが付く側に結合しているので,βサブユニットが結合する途中でプロテアソーム前駆体から解離するシャペロン分子であることが構造からも支持された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Crystal structure of a chaperone complex that contributes to the assembly of yeast 20S proteasomes2008

    • 著者名/発表者名
      八代田 英樹
    • 雑誌名

      Nature Structural & Molecular Biology 15

      ページ: 228-236

    • 査読あり
  • [学会発表] 出芽酵母20Sプロテアソーム形成に関わる新規シャペロン複合体2007

    • 著者名/発表者名
      八代田 英樹
    • 学会等名
      BMB2007
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-1215
  • [学会発表] 20Sプロテアソーム会合支援複合体Dmpl/Dmp2の解析2007

    • 著者名/発表者名
      八代田 英樹
    • 学会等名
      第40回酵母遺伝学フォーラム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20070911-0913
  • [学会発表] Identification and characterization of novel proteasome associated proteins in S.cerevisiae2007

    • 著者名/発表者名
      八代田 英樹
    • 学会等名
      The Ubiquitin Family
    • 発表場所
      Cold Siring Harbor Laboratory, USA
    • 年月日
      20070425-0429
  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/MO/index-jp.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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