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2007 年度 実績報告書

血球における受容体チロシンキナーゼによるシグナル伝達

研究課題

研究課題/領域番号 19770165
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

真嶋 隆一  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (00401365)

キーワードチロシンリン酸化 / シグナル伝達
研究概要

本研究は、受容体チロシンキナーゼへの会合分子の探索と作用機構の解明、および基質分子の探索とシグナル伝達機構の解明を目的としている。本研究にて得られる結果は、未知のシグナル伝達系の発見につながる可能性もあるために重要である。平成19年度には研究実施計画を着実に遂行し、以下の成果を得た。
まず、血球における受容体チロシンキナーゼのうち、特にFlt3に注目してこれに会合するタンパク質の探索を目指した。このために、Flt3 cDNAにタグをつけた発現ベクターの構築を行った。現在、Flt3が機能的でかつ安定的に発現する培養細胞株を作成している。加えて、Flt3の基質分子探索のため、出発材料として内因性Flt3が発現しているミエロイド系細胞ML-1を用いてFlt3リガンド刺激依存的なチロシンリン酸化タンパク質の探索を試みた。しかしながらこの反応系ではリガンド刺激依存的なチロシンリン酸化タンパク質の蓄積量が少ないことが分かった。そこで、Flt3の基質分子の探索を引き続き種々の条件で行いながら、これと平行して、多様な受容体チロシンキナーゼの下流で作用する既知のシグナル制御分子のうち、Flt3下流でも基質となることが予想される分子についてそのチロシンリン酸化の有無を検討した。これまでに調べた中で、いくつかの分子が、Flt3依存的なシグナル伝達経路においてもチロシンリン酸化を受けることを見いだしている。以上の知見をふまえて,現在、本研究で見いだした分子の欠損細胞と野生型細胞におけるFlt3シグナルの差異、およびこの分子がFlt3と会合する可能性を含めた作用機構について検討を加えている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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