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2008 年度 実績報告書

Akt‐Ralシグナルが細胞運動を調節するメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19770184
研究機関立命館大学

研究代表者

吉崎 尚良  立命館大学, 生命科学部, 助教 (00443490)

キーワードFRET / 細胞運動 / イノシトールリン脂質
研究概要

申請者は、これまでFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)を応用したバイオセンサーの開発を行い、低分子量Gタンパク質の空間制御が、細胞の形態変化に与える影響について調べてきた。前年度までに申請者はセリンスレオニンキナーゼAktと低分子量Gタンパク質RalのFRETによる解析から、(1)Aktが増殖因子刺激によって形成される葉状仮足上でRalを局所的に活性化すること(2)さらにAkt-Ralのシグナル伝達が増殖因子刺激による細胞膜の伸展に必須なシグナル経路であることを明らかにした。RalはRasの下流で機能するとされる一方で、AktはPI3キナーゼ(以下PI3K)の下流で働く。そこでRalの葉状仮足上での活性化はRas、PI3Kどちらのシグナルが規定しているのかそれぞれのFRETプローブを用い調べた。さらにRasとRalGEFの相互作用領域を2分子FRETで解析した。てその結果Ras,PI3K、RalGEFどちらの活性局在ともRalの活性局在は一致しなかった。これらの結果を会わせるとPI3Kの下流かつAktの上流でRalの活性局在が決定されることを示唆した。そこでAkt活性のPI3K以外の制御機構を調査した。その結果ホスホリパーゼCがAkt活性の制御に関与する可能性を発見した。そこでホスホリパーゼCの活性をモニターするFRETプローブを作製し、Akt活性の空間制御の関係を調べることにした。このプローブを使用した細胞運動メカニズムの解析は西岡らとの共同研究でおこない本年度に論文発表された。申請者は、現在ホスホリパーゼCによるAkt活性の空間制御メカニズムについて研究を進めているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Rapid Turnover Rate of Phosphoinositides at the Front of Migrating MDCK Cells2008

    • 著者名/発表者名
      Nishioka Teruko
    • 雑誌名

      Mol Biol Cell 19

      ページ: 4213-4223

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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