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2007 年度 実績報告書

大腸菌人工染色体を用いた赤血球分化鍵因子GATA-1遺伝子の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19770187
研究機関東北大学

研究代表者

森口 尚  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10447253)

キーワードGATA-1ノックダウンマウス / ChIP on Chip解析 / エストロゲン受容体融合型GATA-1 / GATA-1BAC / レトロウイルスベクター / 転写因子複合体 / トランスジェニックマウス
研究概要

本年度は以下の実験を実施した
1)GATA-1ノックダウンマウスに発症する白血病細胞から、未熟な血球前駆細胞の性質を示すGIRL細胞株を樹立した。本細胞株にエストロゲン受容体融合型GATA-1分子をレトロウイルスベクターを用いて導入し、エストロゲン添加により赤血球へと分化を誘導する実験系を独自に確立した。
2)GATA-1ノックダウンマウス白血病細胞に由来する細胞株を用いて、Chip on ChIP解析により多くのGATA-1標的遺伝子を見いだした。20年度は、我々の開発した分化系を用いて、新規に見いだした標的遺伝子でのGATA-1の制御機能を詳細に解析する予定である。
3)GATA-1を含む転写複合体の解析を目的として、レトロウイルスベクターを用いて、GIRL細胞タグつきGATA-1安定導入株を樹立した。今後は大量培養の後、GATA-1に特異的に結合する転写因子複合体を明らかにする予定である。
4)GATA-1BACトランスジェニックマウスを用いた解析から、GATA-1遺伝子の制御領域であるGIHEの機能は、プロモーターからの距離に依存することを見いだした。今後はプロモーターとの距離に依存するエンハンサーの機能解析を、EBウイルスベクターを用いたレポーターシステム及び、ターゲッティングマウスを駆使して解析していく。
5)ヒトGATA-1BACトランスジェニックマウスを作成し、GATA-1変異マウスの胎児致死性をレスキューすることに成功した。今後はこのGATA-1BACを用いて、ヒト血液疾患に見いだされたGATA-1変異の機能解析行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Transcription Factor Networks Specify Sympathetic and Adrenal Chromaffin Cell Differentiation.2007

    • 著者名/発表者名
      Moriguchi T, Lim KC and Engel JD.
    • 雑誌名

      Functional Development and Embryology 1

      ページ: 130-135

    • 査読あり
  • [雑誌論文] GATA-3 is required for definitive nephrogenesis.2007

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa SL, Moriguchi T, Rao A, Kuroha T, Grosveld F, Engel JD and Lim KC.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 301

      ページ: 568-577

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腸菌人工染色体を用いたGATA-1遺伝子の制御機構の解明2008

    • 著者名/発表者名
      森口 尚
    • 学会等名
      08'遺伝情報DECODE冬のワークショップ
    • 発表場所
      湯沢
    • 年月日
      2008-01-24
  • [学会発表] Gatal hematopoietic enhancer confers its early erythroid progenitor-specific regulation (oral presentation)2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi Moriguchi
    • 学会等名
      National University of Singapore-Tohoku University/Centre of Excellence Joint Symposium
    • 発表場所
      Singapore
    • 年月日
      2007-10-24

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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