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2008 年度 実績報告書

イネ出穂期促進遺伝子ファミリーによる栄養生長期形態制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19780003
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

辻 寛之  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (40437512)

キーワードイネ / フロリゲン
研究概要

フロリゲンは植物の開花を調節する基本分子として約70年前に提唱された。提唱以来その正体は不明であったが、近年の分子遺伝学的研究の進展から2007年にその実体がイネではHd3aタンパク質であることが明らかとなった。Hd3aタンパク質はイネの出穂促進条件である短日条件下で葉身の維管束において合成され、維管束を経由して茎頂まで移動し、茎頂分裂組織の生長相転換を促す。本研究では、Hd3a-GF.融合遺伝子を維管束で発現させたイネにおいて、フロリゲンの増加による極早生の表現型に加えて分げつの増加、半倭性、穂の分枝の減少など様々な形態異常を示すことを見いだした。分げつの増加に注目して詳細な解析を進めた結果、分げつの増加はHd3aタンパク質が腋芽メリステムの伸長生長を促すことによることが分かった。またこれらの形質転換イネにおいてHd3a-GFPタンパク質の局在を観察し、葉の維管束において発現させたHd3a-GFPタンパク質が腋芽メリステムへ移動することを示唆する結果も得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The 14-3-3 protein GF14c acts as a negative rugulator of flowering in rice by interacting with the florigen Hd3a.2009

    • 著者名/発表者名
      Purwestri, Y.A.
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiol. 50

      ページ: 429-438

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Florigen and photoperiodic control of flowering in rice.2008

    • 著者名/発表者名
      Tsuji, H.
    • 雑誌名

      RICE 1

      ページ: 25-35

    • 査読あり
  • [学会発表] イネのフロリゲンHd3aによる分枝の促進2009

    • 著者名/発表者名
      辻寛之、橘知夏、玉置祥二郎、島本功
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-23
  • [学会発表] The role of Hd3a, a mobile flowering signal, in the architecture of rice2008

    • 著者名/発表者名
      Tsuji H.
    • 学会等名
      The 6th International symposium on ricefunctional genomics
    • 発表場所
      韓国
    • 年月日
      2008-11-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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