チャのカフェイン含有量を決定する遺伝的メカニズムの解明を目指して、今年度は以下の研究を行った。 1)カフェインレス個体出現機構解明のための交雑実験 18年度から20年度に交配した、茶中間母本農6号(F95181)を母樹として茶品種との交配個体群および枕F1-95180とのきょうだい交配個体群は、ガラス室にて播種、育苗中である。17年度に実施したF95181×枕F1-95180の交配個体群は一番茶新芽のカフェイン含有量を測定し、カフェインレス個体を交配によって作出できることを証明した。 2)カフェイン合成酵素遺伝子のマッピング カフェインレス座の有力な候補であるTCS1およびTCS2について多型解析し、それら2つの遺伝子座を既に開発されているチャのDNAマーカーの連鎖地図上に座乗させた。その結果、それら2つの遺伝子座が同一連鎖群の互いに近い位置に座乗していることが明らかになった。
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