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2009 年度 実績報告書

チャにおけるカフェインレス個体出現の遺伝的メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19780009
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

荻野 暁子  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜茶業研究所 野菜・茶機能性研究チーム, 研究員 (70370567)

キーワードチャ / カフェインレス / 種間交雑 / カフェイン合成酵素
研究概要

チャのカフェイン含有量を決定する遺伝的メカニズムの解明を目指して、今年度は以下の研究を行った。
1)カフェイン合成酵素遺伝子近傍領域のゲノム遺伝子型解析
カフェイン合成酵素遺伝子TCS1およびTCS2が、DNAマーカーの連鎖地図上にマッピングできたので、その近傍に座乗するSSRマーカーを使って、平成19年度交配したきょうだい交配個体群の各個体について、ゲノム遺伝子型解析を行った。結果、カフェインレスの個体はTCS近傍領域がタリエンシス型のホモ接合で、チャ型のホモ接合個体やヘテロ型個体はカフェインを含むことが示され、「タリエンシス赤芽」由来のTCS近傍領域がカフェインレス形質の原因遺伝子であると示唆された。
2)茶中間母本後代個体の遺伝型調査および成分分析
TCS近傍領域が、カフェインレス形質と関連性があると示唆する結果が得られたので、交配により得られていた個体について、TCS近傍領域のゲノム型の調査を行った。「中間母本農6号」の後代で、「タリエンシス赤芽」由来のゲノムを持つものは、さらに次世代を育成するための母本として選抜した。また、きょうだい交配個体群の中からは、新たなカフェインレスの個体も検出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 種間交雑に由来する茶のカフェインレス系統の検出および形質評価2010

    • 著者名/発表者名
      荻野暁子
    • 雑誌名

      富山大学 博士論文

      ページ: 1-80

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Detection and characterization of caffeine-less tea plants originated from interspecific hybridization2009

    • 著者名/発表者名
      荻野暁子
    • 雑誌名

      Breeding Science 59

      ページ: 277-283

    • 査読あり
  • [学会発表] C.taliensis に由来するカフェインレス形質とカフェイン合成酵素遺伝子TCS1との関係2010

    • 著者名/発表者名
      荻野暁子
    • 学会等名
      育種学会第117回講演会
    • 発表場所
      京都大学(京都市)
    • 年月日
      2010-03-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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