本研究では、本研究期間(平成19〜21年)内に、リモートセンシングを活用しモンスーンアジア地域の当該都市における現地気象データを調査し、諸都市のヒートアイランドの緩和に資する緑地計画の評価手法を明らかにすることとしている。そこで平成20年度は以下のような研究成果を得ることができた。 平成20年度は、平成19年度に調査した北京、バンコクの現地の気象観測調査、スペクトルメーター調査、GPSによる高度、経緯度調査の結果を取りまとめ、分析考察をおこなった。その結果、北京市における調査研究では、中国、韓国、日本の3力国の国際造園学会シンポジウム「第11回中日韓造園専門家会議研究発表会」が2008年10月15日(水)に中国の杭州市で行われ、学術論文として投稿し、審査結果の上、採用となった「A Study concerning evaluation of open space plan utilized Shanshui for Mitigating the heat island : A Case Study in Beijing」の口頭発表を行った。またバンコクにおける調査研究では、東南アジア国際農学会(ISSAAS)日本支部会(11月14日)にて「衛星データによるタイバンコク周辺におけるヒートアイランド現象の状況把握」の口頭発表を行った。また、アジア地域の都市のうち、上海のヒートアイランドの現地調査を行い、調査結果を取りまとめた。
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