研究課題
果実の成熟開始はrin遺伝子座におけるLeMADS-RINという転写因子遺伝子が制御していることが知られており、この転写因子の分子機能を明らかにするために、20年度は本タンパク質の転写活性化能の評価を行った。転写活性可能の有無を評価できる系を酵母を利用して構築し、本タンパク質の活性の有無を評価したところ、明確な活性が見られた。さらに活性に重要なドメイン解析を進め、本タンパク質のC末端27アミノ酸を削ると転写活性が失われることから、本タンパク質の転写活性化部位はC末端に存在することが明らかになった。また19年度に酵母ツーハイブリッド法により見出したLeMADS-RINに結合するタンパク質について、20年度は免疫沈降法により結合を確認したところ、本法でも結合が確認されたため、今回見出したタンパク質がLeMADS-RINと協調して成熟を制御するタンパク質である可能性が高まった。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
The Plant Journal 55(2)
ページ: 212-223