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2008 年度 実績報告書

高濃度二酸化炭素存在環境における微生物生態

研究課題

研究課題/領域番号 19780055
研究機関信州大学

研究代表者

橋本 昌征  信州大学, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (80402139)

キーワード環境微生物 / 難培養性微生物 / 二酸化炭素
研究概要

環境中に存在する微生物のほとんどが培養できないことが知られているが、その様な微生物が培養可能になることによる恩恵は計り知れない。近年、二酸化炭素を要求する細菌がいることが知られ始め、昨年度本課題でも二酸化炭素要求性細菌の単離に成功している。
今年度本課題では、昨年取得した二酸化炭素要求性細菌の同定を行い、得られた株がNocardioides属、Lctococcus属、Pelomonas属の細菌であることを明らかにした。既知のいくつかのNocardioides属細菌はアルカリ環境から分離されており、その際に炭酸ナトリウムを用いてアルカリ側にpHを調製した培地を使用している。つまり、培地中に炭酸イオンが多量に存在する状況となっていることから、そのようにして単離された菌株の中にも二酸化炭素を要求するものが含まれている可能性が高い。また、Lactococcus属が単離されたことから、乳酸菌用の培地を用いてさらなるスクリーニングを試みた。しかし、昨年度と同様に一時的に二酸化炭素を要求する菌株は得られるものの、再現よく二酸化炭素を要求し続ける菌株は得られなかった。
さらに、二酸化炭素を要求するこれらの菌株が酸素を要求するのかを観察するために嫌気ジャーにて培養を行ったが、いずれも生育しなかった。二酸化炭素を供給して培養する場合、90%の空気に10%の二酸化炭素を加えて培養していたため、いわゆる微好気性細菌とは異なり、これらの細菌は酸素と二酸化炭素の両方を要求していると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 二酸化炭素要求性細菌の探索2008

    • 著者名/発表者名
      橋本昌征
    • 学会等名
      日本微生物生態学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2008-11-26

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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