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2007 年度 実績報告書

微生物のC1化合物代謝の分子基盤と遺伝子発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19780058
研究機関京都大学

研究代表者

由里本 博也  京都大学, 農学研究科, 准教授 (00283648)

キーワードメタノール / ホルムアルデヒド / Candida boidinii / プロモーター / リブロースモノリン酸経路 / Mycobacterium gastri / HPS / PHI
研究概要

1)酵母のホルムアルデヒド応答性遺伝子プロモーターの解析と転写因子の探索
Candida boidiniiにおける変異株取得法であるgene-tagging変異法を最適化し、メタノールやホルムアルデヒドによって誘導される遺伝子(AOD1, DAS1, FLD1, FDH1)のプロモーター活性が低下した変異株を多数取得した。また既に取得していたメタノール誘導性転写活性化因子(Trm1p)のメタノール誘導性遺伝子発現における機能を明らかにした。メタノール誘導はグルコース脱抑制とメタノール特異的誘導の2種類の制御を受けると考えられるが、Trmlpはこのうちメタノール特異的誘導に関わる転写活性化因子であることを明らかにした。さらに、gene-tagging変異株ライブラリーから、メタノール誘導におけるグルコース脱抑制に関わる因子としてTrm2pを取得した。
2)細菌のホルムアルデヒド応答性遺伝子発現制御機構の解明
ホルムアルデヒドに応答してhps, phiオペロンが誘導されるBacillus subtilisを対象とし、ホルムアルデヒド応答性遺伝子発現制御に関わる新たな因子を、遺伝子破壊株ライブラリーやトランスポゾン変異を利用して網羅的にスクリーニングした。HPS活性あるいはレポーター活性を指標にしたスクリーニングにより、いくつかの候補変異株を得た。
3)HPS/PHI融合酵素の触媒機能と3次元構造解析
メタノール資化性細菌Mycobacterium gastri MB19株由来のHPSとPHIの人工融合酵素を作成しこれを大腸菌で発現させたところ、両酵素活性を示すとともに、触媒効率が向上し、さらにホルムアルデヒド耐性が向上することがわかった。また、M. gastri MB19株のHPSの結晶化を行い、現在X線構造解析を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Trmlp, a Zn(II)2Cys6-type transcription factor, is a master regulator of methanol-specific gene activation in the methylotrophic yeast Candida boidinii2008

    • 著者名/発表者名
      Sasano, Y., et. al.
    • 雑誌名

      Eukaryot. Cell. 7

      ページ: 527-536

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gene-tagging mutagenesis in the methylotrophic yeast Candida boidinii2007

    • 著者名/発表者名
      Sasano, Y., et. al.
    • 雑誌名

      J. Biosci. Bioeng. 104

      ページ: 86-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bifunctional enzyme fusion of 3-hexulose-6-phosphate synthase and 6-phospho-3-hexuloisomerase2007

    • 著者名/発表者名
      Orita, I., et. al.
    • 雑誌名

      Appl. Microbiol. Biotechnol. 76

      ページ: 439-445

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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