• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

微生物のC1化合物代謝の分子基盤と遺伝子発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19780058
研究機関京都大学

研究代表者

由里本 博也  京都大学, 農学研究科, 准教授 (00283648)

キーワードメタノール / ホルムアルデヒド / Candida boidinii / プロモーター / リブロースモノリン酸経路 / Mycobacterium gastri / HPS
研究概要

1) 醇母のメタノール誘導性遺伝子発現に関わる転写因子の解析と新規人工プロモーターの開発
メタノール誘導性転写活性化因子として取得したTrm2pが、グルコース脱抑制に関わる転写活性化因子であることを明らかにした。trm1Δtrm2Δ二重遺伝子破壊株を用いた解析から、Trm2pによるグルコース脱抑制が起こった上でTrmp1によるメタノール特異的な誘導が引き起こされるモデルが考えられた。また、酸化ストレス応答転写因子YaPlpの酵母メタノール代謝における役割を明らかたした。さらに、いくつかのメタノール誘導性プロモーターについてこれまで決定したcis-elementを様々な組合せや個数で融合した新規人工プロモーターを作成し、従来よりも強力なメタノー誘導性を持つプロモーターを取得し、サイズの縮小化にも成功した。
2) 細菌のホルムアルデヒド応答性遺伝子発現制御機構の解明と利用
枯草菌(Bacillus subtilis)のhps, phiオペロンの発現に関わることが推測された遺伝子破壊株を作成し、表現型を解析した。また同オペロンのホルムアルデヒド応答領域の支配下に蛍光タンパク質を発現する株を構築し、ホルムアルデヒドセンサー細胞を構築した。培地中のホルムアルデヒドに応答した蛍光輝度が観察できたので、環境中めホルムアルデヒドの検出・定量への利用が期待できる。
3) HPS/PHI融合酵素の3次元構造解析と触媒機能の応用利用
メタノール資化性細菌Mycobacterium gastri MB19株由来のHPSについて3次元構造解析を行った。MB19株由来のHPSとPHIの人工融合酵素を、ホルムアルデヒド固定系路としてセリン経路をもつメタノール資化性菌Methylobacterium extorquens AM1株に導入したたところ、メタノール資化能とホルムアルデヒド耐性が高まった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件)

  • [雑誌論文] Overexpression and purification of rat peroxismal membrane protein 22, PMP22, in Pichia pastoris.2009

    • 著者名/発表者名
      Egawa, K., et.al.
    • 雑誌名

      Protein Expr. Purif. 64

      ページ: 47-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Yap1-regulated. glutathione redox system curtails the accumulation of formaldehyde and reactive oxygen species in methanol metabolism of Pichia nastoris2009

    • 著者名/発表者名
      Yano, T., et.al.
    • 雑誌名

      Eukaryot. Cell 8

      ページ: 540-549

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of the oxidative stress regplator PpYapl through conserved cysteine residues during methanol metabolism in. the Pichia pastoris.2009

    • 著者名/発表者名
      Yano, T., et.al.
    • 雑誌名

      Biosci. Biotechnol. Biochem.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular basis of methanol-inducible gene expression and its application in the methylotrophic yeast Candida boidinii.2009

    • 著者名/発表者名
      Yurimoto, H.
    • 雑誌名

      Biosci. Biotechnol. Biochem.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Methanol-inducible gene expression and heterologous Protein production in the methylotrophic yeast Candida boidinii.2009

    • 著者名/発表者名
      Yurimoto, H. and Sakai, Y.
    • 雑誌名

      Biotechnol. Appl. Biochem.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アーキアにおけるホルムアルデヒド固定酵素群の生理機能2008

    • 著者名/発表者名
      由里本博也、折田和泉、阪井康能
    • 雑誌名

      バイオサイエンスとインダストリー 66

      ページ: 447-449

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi