研究課題
本研究では、大腸菌の野生株および細胞内代謝を制御するタンパク質をコードする遺伝子の欠損株および過剰発現株について、細胞内の遺伝子発現と細胞内代謝物質濃度のダイナミックな変化を測定することを目的とする。本年度は代謝制御に関わるタンパク質の遺伝子(crr ・ fruR・crp・yeel)の欠損株を培養し、親株と比較してどのような生理学的な違いが見いだされるかを解析した。また、遺伝子発現や細胞内代謝物質濃度を測定するための測定系の構築を開始した。解糖系を中心とする各種中間代謝物質の標品の混合物を調製し、ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS)を用いてそれぞれの物質を分離・同定することができるかどうか検討した。現状では、数種類の物質については測定することが可能となったが、さらに測定可能となる物質の種類を増やすため誘導体化法やGC-MS測定条件の検討を行う必要がある。遺伝子発現に関しては、Genechipを用いた網羅的遺伝子発現解析に着手した。RNA調製において解析に用いるために十分な収量が得られないため、RNA調製法やRNAの増幅等をさらに検討する必要がある。
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