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2008 年度 実績報告書

厳密に制御した低酸素条件下における微生物の機能解析と新規微生物の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19780065
研究機関京都学園大学

研究代表者

篠田 吉史  京都学園大学, バイオ環境学部, 講師 (20434657)

キーワード生物 / 環境応答 / 発現制御 / 低酸素 / スクリーニング
研究概要

Magnetospirillum sp.TS-6株という細菌の持つ、2つの異なる安息香酸代謝経路の調節メカニズムを調べることを通して、これまであまり正面から扱われることがなかった、自然界において環境中に酸素が十分に存在する(好気)条件と全くない(嫌気)条件のあいだ(微好気条件)における微生物の機能について調べている。20年度は、昨年度の研究で見出した、安息香酸代謝の鍵となる3つの酵素が酸素濃度に対して示す異なる発現パターン(遺伝子の転写量の変化)について、遺伝子およびタンパク質レベルでさらに詳細に調べることを目的とした。
微好気条件下における微生物の挙動については、Mycobacteriumなど体内の低酸素環境で生育する病原微生物において興味が持たれているが、酸素濃度の変動、特に、ゼロ/サムではない連続的な変動に対する微生物の挙動については特に研究対象とされていない。自然界には実験室で作り出されるような完全な好気的環境が常に存在するわけではなく、「嫌気的な環境」と「それ以外」があると考えられるため、後者の様々な微好気的な条件下での微生物の挙動について、引き続き研究を継続する意義があると考えている。今後は安定した微好気条件下での培養法を確立し、遺伝子およびタンパク質レベルでの諸酵素の調節について解析を続けることとする。昨年度の発見を最終的に論文にまとめたあと、新たな研究課題を提案する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 6-Oxocyclohex-1-ene-1-carbonyl-coenzyme A hydrolases from obligately anaerobic b acteria : characterization and identification of its gene as a functional marker for aromatic compounds degrading anaerobes2008

    • 著者名/発表者名
      Kuntze, K., Shinoda, Y., Moutakki, H., McInerney, M. J., Vogt, C., Rich now, H. H., Boll, M.
    • 雑誌名

      Environmental Microbiology 10

      ページ: 1547-1556

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.kyotogakuen.ac.jp/~microbio/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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