院内感染に関与する胞子形成細菌の検出および同定法の確立

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19780066
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用微生物学
• 研究機関: 摂南大学
• 研究代表者: 桑名 利津子 摂南大学, 薬学部, 助教 (50330361)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 院内感染 / 細菌 / 微生物 / 遺伝子 / 胞子

研究概要

院内感染が生じる病院内ではBacillus属細菌は胞子の状態であると考えられる.病原性を持つB.cereusグループの細菌およびその近縁種は遺伝的に近いが,RAPD-PCR法によりB.cereusグループ細菌種を分類することができた.また病原性に関与する遺伝子を対象とした解析により,病原性の報告がないB.thuringensis,B.mycoides,B.pseudomycoides,B.weihenstephaensisにおいて,病原性に関与する遺伝子を保持していることがわかった.

研究成果

• [雑誌論文] Localization of proteins to different layers and regions of Bacillus subtilis spore coats (2010)
  • 著者名/発表者名: Imamura D, Kuwana R, Takamatsu H, WatabeK
  • 雑誌名: J Bacteriol 192 ページ: 518-24
• [雑誌論文] Protein modification system in dormant cells (2009)
  • 著者名/発表者名: Kuwana R
  • 雑誌名: Yakugaku Zasshi 129 ページ: 1221-5
• [雑誌論文] Expression of yeeK during Bacillus subtilis sporulation and localization of YeeK to the inner spore coat using fluorescence microscopy (2009)
  • 著者名/発表者名: Takamatsu H, Imamura D, Kuwana R, Watabe K
  • 雑誌名: J Bacteriol 191 ページ: 1220-9
• [雑誌論文] kinA mRNA is missing a stop codon in the undomesticated Bacillus subtilis strain ATCC 6051 (2008)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi K, Kuwana RR, Takamatsu H.
  • 雑誌名: Microbiology 154 ページ: 54-63
• [雑誌論文] Expression, Localization and Modification of YxeE Spore Coat Protein in Bacillus subtilis. (2007)
  • 著者名/発表者名: Kuwana R, Takamatsu H, Watabe K.
  • 雑誌名: J Biochem. 142 ページ: 681-9
• [学会発表] セレウス菌株における多様性解析(2010, 3, 30) (2010)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2010年度日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] 健常人ボランティアの鼻腔内及ひ外耳道における常在フトウ球菌の長期調査(2010, 3, 30) (2010)
  • 著者名/発表者名: 田近友美, 宗由加理, 椎葉有樹, 今村大輔, 桑名利津子, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2010年度日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] ブドウ球菌における病原性遺伝子と薬剤耐性遺伝子の保有頻度に関する研究(2010, 3, 30) (2010)
  • 著者名/発表者名: 宗由加理, 田近友美, 椎葉有樹, 今村大輔, 桑名利津子, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2010年度日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] 外耳道から得られたブドウ球菌の薬剤耐性と耐性遺伝子のトランスファーに関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2009年11月14日(土)発表. 第8回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2009
  • 発表場所: 古屋市立大学田辺通キャンパス(愛知県名古屋市瑞穂区)
  • 年月日: 20091114-20091115
• [学会発表] セレウス菌株における多様性解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 日本防菌防黴学会第36回年次大会
  • 発表場所: 豊中・千里ライフサイエンスセンター
  • 年月日: 20090914-20090915
• [学会発表] 外耳道から得られたブドウ球菌の薬剤耐性と耐性遺伝子のトランスファーに関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 日本防菌防黴学会第36回年次大会
  • 発表場所: 豊中・千里ライフサイエンスセンター
  • 年月日: 20090914-20090915
• [学会発表] セレウス菌とその類縁菌の16S rRNA遺伝子の塩基配列とRAPD-PCR法に基づいた系統解析およびPCR法による病原性の推定(2009. 9. 3) (2009)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 第21回微生物シンポジウム
  • 発表場所: 福山
  • 年月日: 20090903-20090904
• [学会発表] 健常人より単離されたブドウ球菌属細菌における薬剤耐性遺伝子および病原性関連遺伝子の分布と水平伝播に関する研究(2009. 9. 3) (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 第21回微生物シンポジゥム
  • 発表場所: 福山
  • 年月日: 20090903-20090904
• [学会発表] Kazuhito Watabe Genotype and phenotype diversity in Bacillus cereus species (2009)
  • 著者名/発表者名: Ritsuko Kuwana, Daisuke Imamura, Hiromu Takamatsu, Kazuhito Watabe
  • 学会等名: 3rd FEMS Congress of European Microbiologists
  • 発表場所: Gothenburg, Sweden
  • 年月日: 20090628-20090702
• [学会発表] セレウス菌株における多様性解析(2009, 3, 27) (2009)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2009年度日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20090326-20090328
• [学会発表] ブドウ球菌の外耳道における菌そう変化に関する研究(2009, 3, 27) (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2009年度日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20090326-20090328
• [学会発表] レウス菌株における多様性解析(2009, 3, 12) (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 第82回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20090312-20090314
• [学会発表] 枯草菌における芽胞外殻タンパク質修飾機構の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 第59回日本薬学会近畿支部大会、総会
  • 発表場所: 近畿大学薬学部・東大阪市(招待講演)
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] ブドウ球菌属における薬剤耐性遺伝子および病原性関連遺伝子の分布と水平伝播に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 第59回日本薬学会近畿支部大会、総会
  • 発表場所: 近畿大学薬学部・東大阪市.
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] CRを用いた腸内胞子形成菌の検出方法の開発研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本薬学会近畿支部大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-10-25
• [学会発表] 枯草菌における芽胞外殻タンパク質修飾機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本薬学会近畿支部大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-10-25
• [学会発表] PCR法によるセレウス菌株の検出および分類法の開発研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 椎葉有樹, 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本防菌防ばい学会第35会年次大会
  • 発表場所: 静岡. 浜松市
  • 年月日: 2008-09-11
• [学会発表] (摂南大学・薬)枯草菌における芽胞外殻タンパク質修飾機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度グラム陽性細菌のゲノム生物学研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-09-05
• [学会発表] PCR法によるセレウス菌株の検出および分類法の開発研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本薬学会微生物シンポジウム
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2008-09-03
• [学会発表] (摂南大学・薬)PCR法によるセレウス菌株の検出および分類法の開発研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 日本分子生物学会第8回春期シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-05-26
• [学会発表] spoIVA遺伝子を指標にしたヒト糞便由来メタゲノムDNAサンプル中における内生胞子形成細菌の検索 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高松宏治, 桑名利津子, 今村大輔, 金成繁太1, 中西弘一1, 渡部一仁
  • 学会等名: 日本分子生物学会第8回春期シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-05-26
• [学会発表] (摂南大・薬、1キリンビバレッジ株式会社). 内生胞子形成細菌に保存されている胞子形成特異的遺伝子の検索と応用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高松宏治, 桑名利津子, 今村大輔, 金成繁太1, 中西弘一1, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本農芸化学大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-03-27
• [学会発表] PCR法によるセレウス菌株の検出および分類法の開発研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: 2008年度日本薬学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-03-27
• [学会発表] YabG and Tgl are involved in the protein modification in the mature spore of Bacillus subtilis. June 25, 2007-14th Conferance on Functional Genomics of Gram-Posititve Microoganisms (2007)
  • 著者名/発表者名: Ritsuko Kuwana, Hiromu Takamatsu, Kazuhito Watabe
  • 学会等名: 14th International Conference on Bacilli
  • 発表場所: Green Park Resort, Tirrenia, Pisa, Italy
  • 年月日: 20070624-20070628
• [学会発表] 枯草菌スポアコートタンパク質YxeEはYabGプロテアーゼによりプロセッシングされる (2007)
  • 著者名/発表者名: 桑名利津子, 今村大輔, 高松宏治, 渡部一仁
  • 学会等名: BMB2007(日本分子生物学会・日本生化学会合同年会)
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12
• [学会発表] 枯草菌におけるYeeKタンパク質のスポアコート局在と分解 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高松宏治, 桑名利津子, 今村大輔, 渡部一仁
  • 学会等名: BMB2007(日本分子生物学会・日本生化学会合同年会)
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12
• [備考]
  • URL: http://www.setsunan.ac.jp/~p-bisei/
• [産業財産権] 芽胞形成細菌の検出用ポリヌクレオチドおよび芽胞形成細菌の検出法 (2008)
  • 発明者名: 高松宏治, 桑名利津子, 金成繁太
  • 権利者名: キリンビバレッジ株式会社
  • 産業財産権番号: 特許・特願2008-035044,特開2009-189320
  • 出願年月日: 2008-02-15