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2007 年度 実績報告書

植物の幹細胞が生産する新規ペプチドホルモンの生合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 19780088
研究機関名古屋大学

研究代表者

近藤 竜彦  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (30362289)

キーワードペプチドホルモン / CLV3 / 茎頂分裂組織 / 幹細胞 / 生合成
研究概要

I)MCLV3の微量定量系の確立
アミノ酸12残基からなる生理活性ペプチドMCLV3の粗精製法について詳細な検討を行った。MALDI-TOF MSを用いたMCLV3の微量定量系を確立する上で一番の問題点は、夾雑物によるイオンサプレッションにより、MCLV3の検出が困難になるという点であることが明らかになった。種々の検討の結果、カルスの培養上清を陽イオン交換カラム、逆相カラム、2段階のHPLCで精製することにより、イオンサプレッションの原因となる夾雑物を取り除き、MCLV3を高感度で検出できることを明らかにした。
また、定量のための内部標準についてはMCLV3と分子量は同じだがプロリン残基の水酸化の位置が異なる4,9-Hyp-MCLV3を用いて検討を行っていたが、MCLV3の粗精製法が多段階となり、特に最終段階のHPLCにおいて両ペプチドの保持時間が異なっていたため、内部標準として不適と考えられた。そこで内部標準について再検討を行い、MCLV3のグリシン残基に、安定同位体である^<13>Cを2原子導入したペプチド([^<13>C_2]-MCLV3)を合成し、これを内部標準として用いることにした。新たにMALDI-TOF MSのアイソトープパターンからMCLV3と内部標準の存在比を計算するソフトウェア(Isomatch)を導入することにより、カルス培養上清に含まれる50-1000fmolの微量のペプチドの定量が可能になった。
II)MCLV3生合成における、培地中の植物ホルモンの最適条件の検討
現在、前段で確立した微量定量法を用いて、カルス培養上清中のMCLV3の定量を行っている。予備的な結果からは、培地中の植物ホルモン濃度によって、生産されるMCLV3の量が変化することが示唆されており、今後さらに詳細な解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シロイヌナズナカルスが生産する分泌ペプチドのin situ MALDI-TOF MSによる同定2008

    • 著者名/発表者名
      近藤竜彦, 水野智子, 中村桐子, 坂神洋次
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-03-28
  • [学会発表] Identification of the functional peptide of CLV3 by in situ MALDI-TOF MS analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Kondo T., Sawa S., Mizuno S., Fukuda H., and Sakag ami Y.
    • 学会等名
      19th Conference of International Plant Gro wth Substances Association
    • 発表場所
      プエルトバヤルタ(メキシコ)
    • 年月日
      2007-07-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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