ニコチン酸、ニコチンアミドの細胞内への取込み機構ならびに細胞内における動態の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19780095
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 三重大学
• 研究代表者: 緒方 進 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 助教 (70324556)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: ニコチン酸 / ニコチンアミド / NAD / 動物培養細胞 / PARP / Sirtuin

研究概要

水溶性ビタミンである、ニコチン酸およびニコチンアミドは、哺乳類において様々な生理作用を発揮するが、細胞内への取り込み機構やその動態については不明な点が多い。主に免疫沈降法および免疫染色法による解析の結果、特にニコチンアミドおよびその関連化合物は、ミトコンドリアに局在することが示唆された。しかしながら、これら取り込みにかかわる因子についての同定には至らなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Novel events in mitchondria : Increase of poly(ADP-ribosyl)ation in human promyelocytic leukemia HL-60 cell line during differentiation by nicotinamide. (2010)
  • 著者名/発表者名: Keiko Iwata, Shin Ogata, Hiroshi Taguchi.
  • 雑誌名: Process Biochemistry 45 ページ: 54-59
  • 査読あり
• [雑誌論文] Induction of Differentiation in K562 Cell Line by Nicotinic Acid-Related Compounds. (2009)
  • 著者名/発表者名: Chieri Ida, Shin Ogata, Katsuzumi Okumura, Hiroshi Taguchi.
  • 雑誌名: Biosci Biotechnol Biochem. 73 ページ: 79-84
  • 査読あり
• [雑誌論文] Changes in the Gene Expression of C-myc and CD38 in HL-60 Cells during Differentiation Induced by Nicotinic Acid-Related Compounds. (2008)
  • 著者名/発表者名: Chieri Ida, Shin Ogata, Katsuzumi Okumura, Hiroshi Taguchi.
  • 雑誌名: Biosci Biotechnol Biochem. 72 ページ: 868-871
  • 査読あり
• [学会発表] 様々なDNA損傷処理におけるPARP-2の動態の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 深田丈嗣、鳥居尚仁、緒方進
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸市
  • 年月日: 20101207-20101210
• [学会発表] ゲノム維持機構におけるPARP-1とPARP-2の挙動の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、井田智恵利、深田丈嗣、鳥居尚仁、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第62回大会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 20100611-20100612
• [学会発表] ニコチン酸関連化合物によるヒト白血病細胞K562の分化誘導機構に関する研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第62回大会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 20100611-20100612
• [学会発表] ニコチン酸関連化合物によるヒト白血病細胞K562の分化誘導における作用機構の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第61回大会
  • 発表場所: 亀岡市
  • 年月日: 20090530-20090531
• [学会発表] ニコチンアミドによるアポトーシスにおける形態変化抑制機構の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、臼井貴博、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第61回大会
  • 発表場所: 亀岡市
  • 年月日: 20090530-20090531
• [学会発表] ニコチンアミドによるアポトーシス過程における形態変化抑制機構に関する検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 臼井貴博、緒方進、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸市
  • 年月日: 20081209-20081212
• [学会発表] ニコチン酸関連化合物によるヒト白血病細胞株における分化誘導効果の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸市
  • 年月日: 20081209-20081212
• [学会発表] INDUCTION OF DIFFERENTIATION IN LEUKEMIA CELL LINE BY NICOTINIC ACID-RELATED COMPOUNDS. (2008)
  • 著者名/発表者名: Cheri Ida, Shin Ogata, Katsuzumi Okumura, Hiroshi Taguchi
  • 学会等名: Forth China-Japan international Conference on Vitamins
  • 発表場所: Xi'an, China
  • 年月日: 20081012-20081015
• [学会発表] ニコチン酸関連化合物によるヒト慢性骨髄性白血病細胞K562の分化誘導効果について (2008)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第60回大会
  • 発表場所: 仙台市
  • 年月日: 20080613-20080614
• [学会発表] ニコチンアミド処理によりヒト白血病細胞HL-60において発現が変動する遺伝子の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第60回大会
  • 発表場所: 仙台市
  • 年月日: 20080613-20080614
• [学会発表] NAD酵素サイクリング法による新規DNA損傷評価法の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、井田智恵利、大野麻衣、野畑靖浩、田口寛
  • 学会等名: 日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 名古屋市
  • 年月日: 20080326-20080329
• [学会発表] ニコチン酸関連化合物によるヒト白血病細胞K562の赤芽球細胞への分化誘導効果について (2008)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: アジア・コラボ・フォーラム
  • 発表場所: 津市
  • 年月日: 2008-12-20
• [学会発表] ヒト白血病細胞HL-60の分化誘導過程においてニコチンアミドにより発現が制御される遺伝子の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 井田智恵利、緒方進、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 20071211-20071214
• [学会発表] ヒト白血病細胞HL-60の様々な分化誘導過程における細胞内NADH量の変動について (2007)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、井田智恵利、小川瑠美子、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本農芸化学会関西支部中部支部合同大会(中部支部第150回例会)
  • 発表場所: 春日井市
  • 年月日: 20070921-20070922
• [学会発表] ヒト白血病細胞HL-60の分化誘導過程におけるニコチン酸関連化合物の併用効果の検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本農芸化学会関西支部中部支部合同大会(中部支部第150回例会)
  • 発表場所: 春日井市
  • 年月日: 20070921-20070922
• [学会発表] 細胞死誘導機構時にニコチンアミド類による形態変化抑制効果に対する作用機構の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、鈴木荘史、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第59回大会
  • 発表場所: 佐世保市
  • 年月日: 20070524-20070525
• [学会発表] 白血病の分化誘導治療におけるニコチン酸関連化合物による併用効果の検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、東川七瀬、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第59回大会
  • 発表場所: 佐世保市
  • 年月日: 20070524-20070525
• [学会発表] ヒト白血病細胞HL-60の分化誘導過程における細胞内NADH量の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 緒方進、小川留美子、井田智恵利、奥村克純、田口寛
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第59回大会
  • 発表場所: 佐世保市
  • 年月日: 20070524-20070525
• [図書] ナイアシン(日本ビタミン学会編) (2010)
  • 著者名/発表者名: ビタミンの総合事典(共著)緒方進
  • 総ページ数: 259-262
  • 出版者: 朝倉書店
• [産業財産権] DNAの損傷量を定量的に測定する方法 (2008)
  • 発明者名: 田口寛、緒方進、野畑靖浩
  • 権利者名: 国立大学法人三重大学、伯東株式会社
  • 公開番号: 特許権,特開2010-022335
  • 出願年月日: 2008-07-24