研究課題
若手研究(B)
ヒノキ林下層で優占するミヤコザサ・ウラジロ・コシダの3種を対象とし、森林からの硝酸態窒素流亡を防止する能力について評価を試みた。植物の硝酸態窒素利用の指標として硝酸還元酵素活性(Nitrate Reductase Activity: NRA)を用い、器官毎のNRA、総窒素、硝酸態窒素濃度を測定した。結果から、対象3種は硝酸態窒素を利用する能力を持つこと、特にミヤコザサ・ウラジロは有効な窒素源として硝酸態窒素を利用していること、さらに、ミヤコザサは体内に硝酸態窒素をそのまま蓄積する性質を持つことが明らかとなった。また、3種が生育期間中には硝酸態窒素利用に関して季節的に棲み分け、硝酸態窒素の系からの流亡を防ぐ役割を持つ可能性が示された。
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Trees 22
ページ: 851-859
Proceedings of the Seventh International Conference on Global Change: Connection to the Arctic GCCA-7
ページ: 254-257