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2008 年度 実績報告書

ハイパースペクトルセンサーを活用したサクラ類の活力度診断手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19780117
研究機関京都大学

研究代表者

今西 純一  京都大学, 地球環境学堂, 助教 (80378851)

キーワードリモートセンシング / 緑化工学 / 造園学 / 林学 / 樹木医学 / ソメイヨシノ / ヤマザクラ
研究概要

サクラ類は日本を代表する花木であり、サクラ並木として整備され観光名所となっている場所も多い。しかし、終戦直後に植栽された全国のサクラ並木は衰退期に入っているとの見方もある。木を適切に管理するためにも、衰退を客観的に診断できる手法の開発は必須である。本研究は、サクラ類に特化した活力度診断指標の開発を行うことを目的とした。本年度は以下の測定、分析を行った。クロロフィル濃度に基づいた活力度評価指標を開発するため、7月下旬にクロロフィル濃度の低い葉から高い葉までソメイヨシノは100枚、ヤマザクラは96枚のサンプルを採取し、分光反射率、吸収率、SPAD値の測定と、有機溶媒による定量を行った。それらの結果より、ソメイゴシノおよびヤマザクラのクロロフィル濃度を推定するためのハイパースペクトル指数を新たに開発した。また、7月下旬〜8月上旬にかけて、京都市の緑地において、ソメイヨシノ220本とヤマザクラ93本を選定し、葉の分光反射率、吸収率測定、SPAD値、活力度ランク評価および胸高直径の測定を行った。これらのデータから、葉のクロロフィル濃度と4ランク評価の各項目との相関の強さや、市街地におけるソメイヨシノおよびヤマザクラの葉の標準値を明らかにすることができた。また、航空機より京都市内のサクラ並木を観測したハイパースペクトルデータを解析し、ソメイヨシノおよびヤマザクラの活カランク評価を70%以上の正確さ(ファジー評価)で行うことが可能であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Assessing tree vigor condition in Prunus species using hyperspectral remote sensing data2008

    • 著者名/発表者名
      Song, Y. K., Imanishi, J., 他4名
    • 学会等名
      The 4th International Conference on Landscape and Ecological Engineering
    • 発表場所
      台北(台湾)、中国文化大学
    • 年月日
      2008-11-23
  • [学会発表] ハイパースペクトルリモートセンシングによるサクラ類の活力度評価2008

    • 著者名/発表者名
      宋泳根、今西純一、橋本啓史、萩原篤、守村敦郎、森本幸裕
    • 学会等名
      ELR2008(三学会合同大会)
    • 発表場所
      福岡、福岡大学
    • 年月日
      2008-09-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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