研究課題
若手研究(B)
既往の研究により、マツノマダラカミキリの体内からボルバキアの遺伝子が検出されていたことから、マツノマダラカミキリはボルバキアに感染しているものと考えられていた。しかし、当研究課題において、そのボルバキアの性質を明らかにするための実験を進めたところ、ボルバキアがマツノマダラカミキリに感染しているのではなく、ボルバキアの遺伝子がマツノマダラカミキリの常染色体上に転移しているという驚愕の事実が明らかとなった。昆虫や動物などの高等生物において、遺伝子が大規模に水平転移していることを本研究のように具体的に証明した例は極めて少ないことから、本研究の成果は、今後高等生物における遺伝子水平転移の影響を解明していく上で非常に重要な知見であると考えられる。
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ブレインテクノニュース 137
ページ: 23-28
Proceedings of the Royal Society B 276
ページ: 3791-3798
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/Press-release/2009/20090904/wolbachia20090904.html)