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2009 年度 研究成果報告書

細胞内寄生細菌"ボルバキア"がマツノマダラカミキリの生殖機能に与える影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19780126
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学・森林工学
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

相川 拓也  独立行政法人森林総合研究所, 東北支所, 主任研究員 (90343805)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
キーワードボルバキア / マツノマダラカミキリ / マツノザイセンチュウ / マツ材線虫病 / 遺伝子水平転移
研究概要

既往の研究により、マツノマダラカミキリの体内からボルバキアの遺伝子が検出されていたことから、マツノマダラカミキリはボルバキアに感染しているものと考えられていた。しかし、当研究課題において、そのボルバキアの性質を明らかにするための実験を進めたところ、ボルバキアがマツノマダラカミキリに感染しているのではなく、ボルバキアの遺伝子がマツノマダラカミキリの常染色体上に転移しているという驚愕の事実が明らかとなった。昆虫や動物などの高等生物において、遺伝子が大規模に水平転移していることを本研究のように具体的に証明した例は極めて少ないことから、本研究の成果は、今後高等生物における遺伝子水平転移の影響を解明していく上で非常に重要な知見であると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 共生細菌"ボルバキア"の遺伝子がマツノマダラカミキリの常染色体上に大規模に転移していることを発見2010

    • 著者名/発表者名
      相川拓也・安佛尚志・二河成男・菊地泰生・柴田洋・深津武馬
    • 雑誌名

      ブレインテクノニュース 137

      ページ: 23-28

  • [雑誌論文] Longicorn beetle that vectors pinewood nematode carries many Wolbachia genes on an autosome2009

    • 著者名/発表者名
      Aikawa, T. Anbutsu, H., Nikoh, N., Kikuchi, T., Shibata, F., Fukatsu, T.
    • 雑誌名

      Proceedings of the Royal Society B 276

      ページ: 3791-3798

    • 査読あり
  • [学会発表] マツノマダラカミキリから検出される共生細菌ボルバキアの遺伝子の正体2010

    • 著者名/発表者名
      相川拓也・安佛尚志・二河成男・菊地泰生・柴田洋・深津武馬
    • 学会等名
      第121回日本森林学会大会学術講演集
    • 発表場所
      筑波大学(つくば市)
    • 年月日
      20100403-20100405
  • [図書] Pine Wilt Disease2008

    • 著者名/発表者名
      Aikawa, T
    • 総ページ数
      123-138
    • 出版者
      Springer
  • [備考] 森林総合研究所プレスリリースホームページ(共生細菌ボルバキアの遺伝子がマツノマダラカミキリの染色体上にごっそり転移-微生物から高等生物への遺伝子水平転移を具体的に証明-

    • URL

      http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/Press-release/2009/20090904/wolbachia20090904.html)

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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