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2008 年度 実績報告書

絶滅危惧種ノグチゲラに対する侵入病害マツ材線虫病のエコロジカルトラップ効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19780128
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

小高 信彦  独立行政法人森林総合研究所, 九州支所, 主任研究員 (90414482)

キーワードノグチゲラ / リュウキュウマツ / エコロジカルトラップ / 営草木選択 / 繁殖成功 / やんばる / 枯死木 / マツ材線虫病
研究概要

近年やんばる地域で大量発生しているリュウキュウマツ枯死木がノグチゲラの営巣活動に対してエコロジカルトラップとして作用しているかを検証するため、2年目である平成20年度は、平成19年度に引き続き(1)マツ材線虫病発生地域におけるノグチゲラの営巣状況, (2)リュウキュウマツ枯死木を利用したノグチゲラの繁殖成続, (3)ノグチゲラ営巣木の特徴と営巣木周囲の植生について調査を実施した。
現地調査によるノグチゲラ営巣木の探索と過去の情報収集を行い、リュウキュウマツを利用した営巣情報を12例収集することができ,このうち6例で繁殖失敗が観察された。繁殖失敗要因は、営巣木の倒壊、捕食、雨水の浸入による繁殖失敗例が確認された。リュウキュウマツ枯死木における巣立ち成功率は、イタジイ生木などの場合と比較して低く、ノグチゲラにとって質の低いハビタットであることが示唆された。ノグチゲラ営巣木選択における樹種、状態(生・枯死)に対する選好性をあきらかにするため、発見した営巣木周辺の植生調査を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] マツ材線虫病被害地域のリユウキユウマツ枯死木に営巣したノグチゲラの繁殖失敗事例2009

    • 著者名/発表者名
      小高信彦
    • 雑誌名

      九州森林研究 62(印刷中, 掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 絶滅危惧種ノグチゲラに対する侵入病害マツ材線虫病のエコロジカルトラップ効果の検証2009

    • 著者名/発表者名
      小高信彦
    • 学会等名
      日本生態学会大会
    • 発表場所
      岩手県立大学(盛岡)
    • 年月日
      2009-03-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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