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2007 年度 実績報告書

海洋付着生物幼生の検出を目的としたマルチ蛍光プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19780147
研究機関東京農工大学

研究代表者

北野 克和  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (10302910)

キーワード海洋付着生物 / フジツボ / イガイ / 蛍光プローブ / トリアジン / イソニトリル
研究概要

フジツボ類、イガイ類などの海洋付着生物幼生の個体数を容易に把握できるシステム開発に応用できるマルチ蛍光プローブ化合物の開発を行うために、当該年度は、同一分子内に複数の蛍光分子を含む化合物の合成とそれらの発色(蛍光)についての観察、および得られた化合物の分光蛍光光度計による分析を行った。
トリアジン環を基本骨格として、5-(ジメチルアミノ)ナフタレンスルホニル(ダンシル)誘導体、フルオレスセイン誘導体、7-クロロー4-ニトロベンソフラン(NBD)誘導体を蛍光官能基として有する化谷物の合成を検討した。その結果、ダンシル基、NBD基を導入した化合物の合成が比較的容易であり、蛍光顕微鏡下での発色も良好であることが観察された。また、同一分子内にダンシル基とNBD基を有するトリアジン環化合物を合成したところ、蛍光顕微鏡下で、複数のフィルター使用条件下で良好な蛍光が観察されることが明らかになった。本化合物を分光蛍光光度計で分析したところ、複数の励起波長、および蛍光波長の存在が確認された。さらには、トリアジン環を樹木状に展開した、さらに多くの蛍光官能基を有する化合物の合成を検討した。しかしながら、分子量があまり大きくなりすぎると各種有機溶媒への溶解性が低下し、合成効率が悪くなることが示唆された。
以上の結果より、蛍光官能基としては、ダンシル基、NBD基が望ましいこと、また分子の大きさとしては、トリアジン環が一つの化合物が望ましいことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 蛍光プローブ化合物によるフジツボキプリス幼生付着阻害活性発現機構の解明2008

    • 著者名/発表者名
      北野克和
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-03-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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