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2008 年度 実績報告書

海洋付着生物幼生の検出を目的としたマルチ蛍光プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19780147
研究機関東京農工大学

研究代表者

北野 克和  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (10302910)

キーワード海洋付着生物 / フジツボ / キプリス幼生 / 蛍光プローブ
研究概要

フジツボ類、イガイ類などの海洋付着生物幼生の個体数を容易に把握できるシステム開発に応用できるマルチ蛍光プローブ化合物の開発を行うために、当該年度は、様々な、各種官能基を有する蛍光プローブ化合物の合成、得られた化合物の分光蛍光光度計による分析、およびフジツボキプリス幼生に対する作用の観察を行った。
炭素が約10の炭化水素鎖を連結部分として、様々な各種官能基と、5-(ジメチルアミノ)ナフタレンスルホニル(ダンシル)誘導体を基本蛍光官能基として有する蛍光プローブ化合物の合成を行った。そして、合成した各種蛍光プローブを用いて、フジツボキプリス幼生に対する作用を観察した。その結果、従来では、イソニトリル基を有する場合のみに特異的な蛍光が観察されていたが、アルコール、エーテル、エステル、ハロゲンなど他の官能基を有する場合にも、化合物によっては、キプリス幼生内の油球部分に蛍光が観察されることが明らかになった。また、ハロゲン原子を有する蛍光プローブ化合物の観察の結果、昨年度の成果と同様に、分子量が大きくなるほど、蛍光の強度が弱くなり、分子量の大きさが油球への取込みに影響していることが示唆された。なお、蛍光強度と付着阻害活性に関して考察したところ、付着阻害活性の強さと、油球での蛍光強度に相関があることが示唆された。
今後、他の生物種との取込みの差の比較等を検討することによって、本研究の成果が海洋付着生物幼生検出システム開発に応用されることが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 蛍光プローブ化合物を用いたフジツボのキプリス幼生に関する生物有機化学的研究2009

    • 著者名/発表者名
      北野克和
    • 学会等名
      2009年度日本付着生物学会研究集会
    • 発表場所
      東京(品川)
    • 年月日
      2009-03-31

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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