研究概要 |
赤潮原因種Cochlodinium polykrikoidesの分布海域を個体群レベルで把握するため,光合成性Cochlodiniumの形態比較とrDNAに基づく種内系統群(ライボタイプ)の識別を行った。形態に違いの見られた本種類似種をC. fulvescensとして新種記載し,これを識別した上で系統解析した結果,C. polykrikoides種内は東アジア,フィリピン,北中米,の3タイプに識別された。この結果は西日本沿岸に例年出現する本種赤潮は東シナ海周辺海域で越冬していることを示す。
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